飛松誠

飛松誠について

飛松誠（とびまつ まこと）は、1980年8月18日に佐賀県鳥栖市で生まれた男子陸上競技選手であり、特に長距離種目で知られています。身長165cm、体重58kgという恵まれた体格ではないものの、彼のパフォーマンスはその身体的特徴を補って余りあるものでした。

独特な走りのフォーム

飛松の走り方には独自のスタイルがあります。背中を丸め、肩をいからせた姿勢で走ることで、彼の競技スタイルは多くの觀客の目を引きつけました。この独特のフォームは、彼が数多くのベストタイムを記録する要因の一つとなっています。実績以上に、その姿勢と気迫が多くのファンを魅了しました。

若き日の足跡

地元の鳥栖市神辺町は、実は相撲が盛んな地域としても知られています。飛松自身も、少年時代にはわんぱく相撲全国大会に出場した経験があります。このような多様なスポーツバックグラウンドが、彼の他の競技にも影響を与えたに違いありません。また、鳥栖市立田代中学校では陸上部に所属し、同時に全国中学相撲選手権大会団体戦にも出場したという多彩な経歴を持っています。

その後、鳥栖工業高等学校に進学し、陸上競技での才能を開花させました。特に国体では3000m障害で2位に入賞し、その名を広める足がかりとなりました。

大学時代の活躍

帝京大学に入学後は、重要なレースである箱根駅伝にも4年間出場しました。デビューからの第76回箱根駅伝では、5区の山上りを担当し、区間6位という結果を残し、チームは往路3位、総合4位に導きました。とはいえ、次の年の第77回箱根駅伝では体調不良が影響し、区間14位となり苦しい時期も経験しました。第78回と第79回もそれぞれ区間5位と13位に位置し、大学生活の中で試行錯誤し続けました。

プロとしての道

安川電機に加入後は、トラック競技でも好成績を収め、世界クロスカントリー選手権に3度（1999年、2006年、2008年）日本代表に選ばれました。特に『都道府県対抗男子駅伝』では、佐賀県チームの一員として目立った活躍を見せており、「佐賀の福の神」とまで称されています。このことは彼の競技と地域への貢献がいかに重要であるかを示しています。

対照的に、ニューイヤー駅伝では2011年に最終区でトップでタスキを受けたものの、他の選手に抜かれて4位となり、結果を残せなかったことが悔やまれました。

現在の活動

2012年度限りで安川電機陸上部を退部した後、6年間は社業に専念しましたが、その後競技育成に興味を持ちコーチ業に転身しました。2022年4月からは、故郷である佐賀県の戸上電機製作所陸上部でコーチとしての新たなチャレンジを始めています。飛松誠の今後の活動も、彼のこれまでの経験や成績を生かした輝かしいものとなるでしょう。

主な成績

• - 2007年1月　第12回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会において7区区間賞を獲得（10人抜き）

記録

• - 5000m: 13分54秒40
• - 10000m: 28分32秒45
• - ハーフマラソン: 1時間3分21秒

このように、飛松誠は長距離走にかける情熱と地域への貢献を両立させた選手であり、現在もその影響を仲間たちに広めています。

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