飛騨市立山之村小中学校

飛騨市立山之村小中学校の概要

飛騨市立山之村小中学校は、岐阜県飛騨市に位置する特異な教育機関であり、小中一貫校として知られています。2021年に関ケ原町立今須小中学校が閉校となったことにより、現時点では岐阜県内で唯一、同一校舎内で小学校と中学校が併設された学校です。ただし、義務教育学校は除外されます。

学校の位置と歴史

この学校は、飛騨市神岡町の東部に位置し、岐阜県の最北端にある教育機関としても注目されています。1982年に、神岡町立下之本小中学校と神岡町立森茂小中学校が統合され、新たに設立されたものです。過疎化が進む地域の背景もあり、児童生徒の数は少なく、令和5年度の生徒数は小学校10名、中学校5名という状況です。このため、一部のクラスでは複式学級が導入されています。

また、学校から距離のある下之本や和佐府地区の生徒たちは、スクールバスを利用して通学しています。特に、冬季には積雪が2メートルを超えることがあるため、学校に近い森茂地区の生徒でも、天候次第ではスクールバスでの登校が必要となることがあります。

体育教育と連携教育

この学校では、体育の授業においてクロスカントリースキーが取り入れられており、地域の特性を生かした特色ある教育プログラムが展開されています。また、中学校は岐阜県立飛騨神岡高等学校との連携型中高一貫教育を実施しており、これにより生徒たちはより高度な教育を受けられる環境が提供されています。

沿革

山之村小中学校の沿革については、以下のような年表があります。

• - 1978年: 下之本小中学校と森茂小中学校の統合が提案される。
• - 1980年: 統合校舎の建設地が3つの案から議論され、最終的に大字森茂への建設が決定される。
• - 1982年4月1日: 神岡町立山之村小中学校として開校。
• - 1982年12月: 体育館が完成する。
• - 2004年2月1日: 吉城郡古川町、神岡町、河合村、宮川村が合併し飛騨市が発足。この際、学校名も飛騨市立山之村小中学校に改称される。

周辺施設

周辺には、山之村牧場やキャンプ場などのレクリエーション施設も存在しており、地域の人々や学校の生徒たちが様々な活動を楽しむことができる環境が整っています。これにより、教育と自然環境が調和した学びの場が提供されており、生徒たちの豊かな成長が期待されています。

このように、飛騨市立山之村小中学校は、地域社会との繋がりを重視し、教育の新たな形を模索し続けています。

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