飯塚富司

飯塚 富司について

飯塚 富司（いいづか とみじ）は、1962年9月1日生まれで栃木県出身の元プロ野球選手および審判員です。彼は日本野球機構（NPB）において、選手としてのキャリアをスタートさせてから、審判員としても重要な役割を果たしました。審判員の袖番号は26です。

経歴

飯塚は栃木県立栃木工業高等学校を卒業後、社会人野球の三菱重工横浜でプレーをしました。在籍中、彼は2年連続で都市対抗野球に出場した実績を持っています。1983年のプロ野球ドラフトにおいては、阪急ブレーブス（現在のオリックス・バファローズ）から3位指名を受けてプロの世界へ踏み出しました。

入団後、飯塚は外野手や一塁手として活躍し、新人年から一軍に出場しました。記念すべき初出場の試合では、初安打となる本塁打を放ちました。しかし、層の厚い阪急外野陣の中で一軍定着は難しく、主に代打として起用されました。それでも、彼は二軍（ウエスタン・リーグ）で素晴らしい成績を残し、1987年には首位打者のタイトル、1989年には最多本塁打のタイトルを獲得しました。これらの活躍は、彼の選手としての成長を裏付けています。

1994年、彼は横浜ベイスターズにトレード移籍し、1995年から1996年にかけての2シーズンで一軍出場を果たしましたが、その後1996年シーズン限りで現役生活を終えました。

審判員への転身

プロ野球選手を引退した後、飯塚はすぐにパシフィック・リーグの審判員として新たなキャリアをスタートさせました。審判員としての実績も豊富で、2006年には初めてオールスターゲームに出場し、2009年には関西担当のベテラン審判が退職したため一軍に定着しました。職業審判員としての最大の成果は、2016年8月17日に達成した通算1000試合出場です。この日は彼にとって特別な日となり、史上125人目の記録を作りました。

2022年シーズンの終了をもって、飯塚は定年によりプロ野球の審判を引退しました。引退試合は、京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズ対東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、一塁塁審を務めました。この試合の後には、阪急時代の同僚であるオリックスの中嶋聡監督から花束を贈呈され、彼のキャリアの一区切りを祝うセレモニーが行われました。

そんな中で、2023年のシーズンからはNPB審判部のスーパーバイザーとしての新たな役割が期待されています。

判定を巡るトラブル

飯塚は審判としても様々な論争に巻き込まれました。特に2009年8月30日の日本ハムとソフトバンクの試合では、守備妨害の判定に対する抗議を受けた梨田監督を退場処分にしたことがありました。この件は公認野球規則に基づくものでしたが、日本ハムは反発し提訴を行いましたが、最終的に規則の適用に誤りはなかったと判断されました。

また、2018年の試合でも、スリーフットラインルールに基づく判定が問題視され、NPBが誤審を認める事態となるなど、飯塚の審判としての業務は決して容易ではありませんでした。

結論

飯塚富司のキャリアは、選手としての核となる活躍と、審判員としての責任感から成り立っていると言えます。彼の経験は新たに後進の育成に寄与することでしょう。プロ野球が欠かせない審判員として、多くの記録と歴史を残しました。

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