飯島連次郎

飯島連次郎の概要

飯島連次郎（いいじま れんじろう、1905年7月4日 - 1992年10月15日）は、昭和時代の農業技術者であり政治家として知られています。彼は参議院議員、ならびに群馬県邑楽郡多々良村長を務め、農業の発展に大いに貢献しました。

生い立ちと教育

群馬県邑楽郡多々良村、現・館林市木戸町に生まれた飯島は、1932年に京都帝国大学の農学部を卒業しました。卒業後、同年に満州国に渡り、満蒙開拓移民の指導、訓練、研究に携わることになります。特に満蒙開拓訓練所長の職にあり、移民たちの生活基盤の構築に寄与しました。

地元への貢献

1946年に帰郷した飯島は、多々良村の村長および同農業協同組合の長に就任しました。彼はまた、群馬県の酪農業協同組合や生産農業協同組合連合会など、地域の農業関連団体でも重要な役割を果たしました。彼の活動は、農業生産の向上や地域経済の revitalization に繋がりました。

政治活動

飯島は、1950年に群馬県地方区から無所属で第2回参議院選挙に立候補し当選しました。公職では緑風会に所属し、農業問題に全力を注ぎました。特に、食料自給のために「増産三法」の成立に尽力し、農業に関する重要な議論に参加しました。また、参議院文教委員長としても貢献しましたが、その後の選挙では結果を残せず落選しました。

農業後継者の育成

政治家としての活動が一段落した後、飯島は日本農業実践大学校で理事に就任し、次世代の農業後継者の育成に注力しました。彼は、農業の未来を見据えた教育の重要性を理解し、若者への技術の伝承に尽力しました。

また、大屋晋三のブラジル牧場の顧問を務めたり、電力中央研究所の顧問として赤城農場の運営にも関与しました。さらに利根川水系の水源涵養林の確保に取り組むなど、地元の自然環境の保全にも心を寄せていました。

功績と受賞

1977年には春の叙勲で勲三等旭日中綬章を受章し、彼のこれまでの功績が広く評価されました。彼の努力は地域の農業政策に長く影響を及ぼしました。

飯島連次郎は1992年10月15日に87歳で他界し、死没日をもって正五位に叙されました。彼の人生は、農業と地域社会の発展に対する不断の努力によって彩られており、日本の農業界に多大な影響を与えた人物として多くの人々に記憶されています。

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