飯田嘉宏

飯田 嘉宏 - 工学者のプロフィール

飯田 嘉宏（いいだ よしひろ、1939年1月生まれ）は、日本の著名な工学者であり、特に熱工学や熱エネルギー工学の分野での専門家として知られています。神奈川県出身で、彼の学問的なキャリアは長い歴史を持ちます。特に、彼は横浜国立大学の第13代学長としても知られており、国立大学法人としての発展に大きく寄与しました。

学歴と初期キャリア

飯田氏は1961年に東北大学の工学部精密工学科を卒業しました。その後、1966年には大学院工学研究科の博士課程を修了し、原子核工学の単位を取得した後、満期退学しました。同年、東北大学工学部の助手として職務を始め、その後のキャリアにおいて教育と研究の両方に注力しました。

教職歴

1969年には横浜国立大学工学部助教授に就任し、1983年からは教授として多くの学生を指導しました。彼の教育への情熱は高く評価され、1999年には日本熱物性学会の会長を務めるなど、その分野でのリーダーシップも発揮しました。2000年に副学長、2002年には工学研究院長兼工学部長に就任し、2003年には学長に選ばれました。特に2004年には国立大学法人としての横浜国立大学の学長を務めました。

2013年には学校法人関東学院の理事長に就任し、2013年までその職にありました。このように、彼は数多くの役職を歴任し、日本の高等教育機関において重要な役割を果たしました。

研究と著作

飯田氏の専門分野は熱工学に関するものであり、彼の研究成果は多岐にわたります。「移動論」や「蒸気爆発の科学」など、多くの著作を手掛けており、その中には共著としての出版も含まれています。特に、彼の著作は熱エネルギーの理論や応用に関する重要なリソースとして広く引用されています。

彼の著書には、1989年に出版された「移動論」の新版や、1998年の「蒸気爆発の科学」、さらに1999年の「Handbook of Phase Change, Boiling and Condensation」があります。このような著作は学術的な貢献として評価されており、多くの研究者に利用されています。

受賞歴

飯田氏の功績は多くの賞によって認められています。1995年には日本伝熱学会から学術賞を受賞し、1999年には日本機械学会賞を受賞しました。さらに、2003年には日本機械学会熱工学部門から永年功績賞を受け、2005年には日本熱物性学会賞も受賞しています。最近では、2014年に瑞宝重光章を受章し、その業績と貢献が公式に評価されました。

最後に

飯田嘉宏氏は、工学研究における先駆者として、そして教育者としての役割を果たしてきた重要な人物です。彼の学問的な業績は日本の工学分野に大きく貢献し、その影響は今後も続くでしょう。

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