飯田忠雄

飯田忠雄: 日本の政治家と教育者

飯田忠雄（いいだ ただお、1912年1月28日 - 2012年1月16日）は、日本の政治家であり、教育者、さらに俳人としても知られる人物です。愛知県名古屋市に生まれた彼は、京都帝国大学法学部を1939年に卒業後、満洲に渡って総務庁協和会で働きます。この経験は彼にとって重要なステップとなりました。

帰国後の1946年、飯田は運輸省に入り、内閣調査室に出向した後、海上保安庁での職務に就きました。特に海上保安大学校での首席教授としての役割は、彼の学問と教育に対する情熱を強調します。この教育者としてのバックグラウンドは、後に神戸学院大学の教授に就任する際の基盤となりました。

彼の政治家としてのキャリアは、1974年の兵庫県知事選挙に公明党の推薦で出馬したことから始まりますが、残念ながらこの選挙では落選しました。しかし、その2年後の1976年には、兵庫3区から公明党公認で衆議院議員に立候補し、見事当選を果たすことになります。この2期にわたる衆院議員としての活動の中で、特に1977年4月18日に衆議院法務委員会でロッキード事件に関する質疑を行ったことが注目されました。飯田は、事件の関係者を擁護する立場を示し、議論を引き起こしました。

1980年の総選挙で落選後、彼は1983年に参院選に比例区から立候補し、当選して参議院議員としての1期を務めました。政治の舞台から身を引いた1989年には、勲三等旭日中綬章を受章し、彼の公共の場での貢献が評価されました。

2012年1月16日、飯田は老衰により99歳でこの世を去りました。彼の死去と同時に従四位に叙され、その生涯にわたる功績が讃えられました。飯田忠雄の政治キャリアと教育者としての活動は、日本の近代政治史における一つの重要な側面を成しています。彼のような人物は、政界だけでなく教育界においても影響を与え、今なお多くの人々に記憶される存在となっています。彼の足跡は、次世代への教訓とされ、今日も語り継がれています。

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