飯野 (佐倉市)

千葉県佐倉市飯野地区の詳細

概要

飯野（いいの）は、千葉県佐倉市に位置する大字であり、郵便番号は285-0003です。この地域は、北に土浮、東に萩山新田、南東に岩名、下根、南に鹿島干拓、南西に臼井田、西に臼井田干拓、北西に飯野干拓、飯野町と隣接しています。また、飛び地が点在しており、土浮、萩山新田、岩名、飯田といった地域とも接しています。

地理と小字

飯野地区は、多様な小字で構成されています。以下はその一覧です。

新山（しんやま）
梅の木（うめのき）
岡田（おかだ）
高座木（たかざき）
花台（はなだい）
堀の内（ほりのうち）
北の脇（きたのわき）
夫田賀作（ふだがさく）
久能作（くのうざく）
宮の作（みやのさく）
島下（しました）
小作（こさく）
山中（やまなか）
坂花（さかはな）
畑戸（はたど）
北の脇（きたのわき）
水神（すいじん）
辺田（へた）
谷津（やつ）
名喰戸（なじきど）
城ヶ谷（じょうがや）
天王（てんのう）
東の上（ひがしのうえ）
西新畑（にししんばた）
遠見（とおみ）
池の上（いけのうえ）
見当作（みたらさく）
三角（みすみ）
新坂（しんざか）
町前（まちまえ）
人形塚（にんぎょうづか）
宮の腰（みやのこし）
中尾余（なかびよ）
佐倉道（さくらみち）
見遠し（みとおし）

これらの小字は、飯野の複雑な地形と歴史を反映しており、地域の文化を形成する上で重要な役割を果たしています。

歴史

江戸時代

江戸時代、飯野村は下総国印旛郡に属し、佐倉藩の領地でした。村の石高は、「元禄郷帳」によると218石余り、「天保郷帳」「旧高旧領」では248石余りでした。慶長9年には194石余り、田14町3反余り、畑10町9反余りであった記録があります（佐倉市史）。

安政4年の「領分村高帳」には、小物成として夫役永611文余り、林下苅金1両1分、茶園栗代永147文、山銭鐚4貫990文が記載されています（旧佐野家文書/千葉市史史料編2）。文久3年には、佐倉藩の江戸詰家臣の引揚げに伴い、北西部が家臣の屋敷地として分与されました。この地域は、後に明治5年に飯野町として分村しました。

江戸時代には、印旛沼に面して殿称河岸があり、佐倉田町の吉田河岸と臼井田町の河岸を結ぶ舟運に利用されていました。

神社仏閣

神社としては麻賀多神社、寺院としては臨済宗の常安寺と真言宗の東徳寺があります。特に東徳寺の東隣にある観音堂は、馬頭観世音を祀り、「飯野の観音様」として知られ、佐倉藩主堀田氏や家臣からの信仰も篤かったとされています。

明治時代以降

明治6年、飯野は千葉県に所属し、明治22年には内郷村の大字となりました。

年表

1872年（明治5年）：下根村の一部が飯野町として分村。
1873年（明治6年）：千葉県に所属。
1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、大佐倉村、岩名村、飯野村、飯野町、土浮村、山崎村、下根村、下根町、萩山新田、飯田村が合併し印旛郡内郷村が発足。飯野は内郷村大字飯野となる。
1937年（昭和12年）2月11日：佐倉町と内郷村が合併し、佐倉町大字飯野となる。
1954年（昭和29年）3月31日：佐倉町、臼井町、弥富村、志津村、根郷村、和田村が合併し、佐倉市が発足。飯野は佐倉市飯野となる。

現在の状況

2017年（平成29年）10月31日現在、飯野地区の世帯数と人口が記録されています。

学区

佐倉市立の小・中学校に通う場合、学区は指定されています。

主要施設

飯野地区には、以下の施設があります。

飯野公会堂
佐倉草ぶえの丘
佐倉草ぶえの丘バラ園
JAいんば飯野野菜出荷場
東徳寺
飯野観音
麻賀多神社

交通

道路

主要地方道として、千葉県道65号佐倉印西線が通っています。

関連情報

飯野

この情報は、飯野地区の概要、地理、歴史、現在の状況を網羅的に記述したものです。

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