養老町山口会館

養老町山口会館

岐阜県養老郡養老町に位置する養老町山口会館は、地域の文化拠点として親しまれています。別称「山口会館」とも称されるこの施設は、養老町が輩出した著名な作曲家、山口俊郎氏の偉大な功績を後世に伝える目的で設立されました。

概要

館内では、山口俊郎氏が手掛けた数々の名曲に関する貴重な作品原稿をはじめ、氏が生前に愛用していた品々、そしてLPレコードなどの著作品が大切に保管・展示されています。これらの資料を通じて、来館者は山口俊郎氏の音楽の世界やその人となりについて深く知ることができます。

また、養老町山口会館は、単なる博物館としての機能に留まらず、地域住民の様々な活動の場としても活用されています。施設の一部（会議室やテラスなど）は、地域の集まりやサークル活動などに利用されており、文化的な学びの場であると同時に、地域コミュニティの交流拠点としての役割も担っています。

沿革

この施設の起源は、1979年（昭和54年）に遡ります。作曲家である山口俊郎氏ご自身が、当時養老町高田にあった町有地を借り受け、私設の記念館として開館したのが始まりです。当初の所在地は養老町高田409番地4でした。その後、この施設は町有施設となり、より多くの町民に開かれた公共の場へと位置づけが変わりました。

そして、建物の老朽化や機能向上の必要性から、2004年（平成16年）1月には、現在の所在地である養老町高田18番地1に新築移転しました。新しい建物は、展示スペースの充実はもちろんのこと、前述の地域活動スペースも備えるなど、より多機能な施設として生まれ変わりました。

主な展示内容

著作品: 山口俊郎氏が作曲した楽曲が収録されたレコード（LP、シングル盤など）や、関連書籍などが展示されています。氏の音楽がどのように世に広まったかを知る手がかりとなります。
作品原稿: 楽曲の譜面や詞の原稿など、創作過程を示す貴重な資料が展示されています。作曲家の息遣いや試行錯誤の一端を感じることができます。
愛用品: 山口俊郎氏が生涯使用していた楽器や文具、身の回りの品などが展示されています。氏の人となりや日常に触れることができます。

利用案内

所在地: 岐阜県養老郡養老町高田18番地1
開館時間: 午前8時30分から午後5時15分まで
開館日: 日曜日
ただし、12月29日から1月3日までの期間に含まれる日曜日は休館となります。
入館料: 無料

交通アクセス

公共交通機関をご利用の場合、養老鉄道の美濃高田駅で下車してください。駅から会館までは、徒歩でおよそ12分程度です。

周辺施設

養老町山口会館の周辺には、養老町立高田中学校や養老町老人福祉センターといった公共施設のほか、大垣西濃信用金庫養老支店やミズノテクニクスなどの事業所が立地しており、地域の中心部に位置していることがわかります。

養老町山口会館は、養老町が生んだ偉大な作曲家、山口俊郎氏の功績を顕彰し、その文化的遺産を未来に伝える重要な施設です。また、地域住民の交流と活動の場としての役割も担い、養老町の文化振興と地域コミュニティの活性化に貢献しています。入館無料という開かれた姿勢も相まって、多くの人々に利用され、親しまれる場であり続けることが期待されます。

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