餓狼 MARK OF THE WOLVES

餓狼 MARK OF THE WOLVES

『餓狼 MARK OF THE WOLVES』（がろう マーク オブ ザ ウルヴス）は、1999年にSNK（旧SNK）がリリースした2D対戦格闘ゲームです。本作は、従来のシリーズから10年後の世界を舞台としており、新たな主人公としてギース・ハワードの息子、ロック・ハワードが登場します。彼は、魂の師テリー・ボガードから技術を受け継ぎつつ、父の存在を抱える複雑なキャラクターです。

基本情報

本作の略称は『餓狼MOW』や『MOW』で、キャラクターのデザインにはTONKOが携わっています。遊びのプラットフォームとしては、MVSが1999年11月26日に登場し、その後、家庭用ネオジオ版やドリームキャスト版が展開されました。特に、2001年に発売されたドリームキャスト版は旧SNKが手掛けた最後の他社プラットフォーム向けソフトとなります。

2005年にはSNKプレイモアからPlayStation 2版が登場し、以降もさまざまなプラットフォーム向けにリリースされました。最新の動向としては、2024年7月にiOSとAndroid版が配信予定です。

ゲームシステム

ゲームの操作は1本のレバーと4つのボタン（弱パンチ、弱キック、強パンチ、強キック）で行いますが、従来のシリーズにあった複数のラインシステムは廃止され、1ラインのみのシンプルな構造となっています。

新たに導入された「ジャストディフェンス」システムでは、相手の攻撃をきっちりとガードすることで、硬直時間を短縮し、若干の体力回復が可能となります。加えて、攻撃を受ける直前に正確にガードすることで、強力な必殺技での反撃も夢ではありません。

T.O.P. システム

T.O.P. (タクティカル・オフェンシブ・パワー)は、特定の条件下で攻撃力が上がり、体力が回復する特典を受けることができる斬新な機能です。このエリアにいる間は連続攻撃をより効果的に行えるため、戦術的な戦いが可能になるでしょう。MAX体力が残っている状況での攻撃増加や、得点二倍といったアドバンテージが得られるため、戦略の幅が広がります。

登場キャラクター

本作ではテリー・ボガードを除くすべてのキャラクターが新規の登場となり、活気あふれる個性を持ったキャラクターたちが加わります。ロック・ハワードをはじめ、キム・ドンファンや双葉ほたるなど、各キャラクターたちの魅力がプレイヤーを引き込みます。例えば、ロックは母を求める物語を抱えつつも、父ギースとの関係に苦悩するキャラクターですし、牙刀は家族の仇を討つために技を磨く等、背景が深い人物設定が存在します。

サウンドと開発

ゲームのサウンドトラックは2000年にリリースされ、音楽面でも高評価を得ました。開発チームは、キャラクターの外見や性格を見直し、従来の作品では少なかった美形のキャラクターを取り入れることに成功しました。特に、双葉ほたるは当時トレンドとなりつつあった「萌え」を意識したデザインとして登場し、ファン層の拡大にも寄与しています。

終わりに

『餓狼 MARK OF THE WOLVES』は、従来のシリーズからの革新と、ファンの期待に応える内容を含んでいます。新旧キャラクターが集い、ストーリーの進展やバトルの戦略性を楽しむことができる本作は、格闘ゲーム愛好者にとって必見のタイトルと言えるでしょう。

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