首切峠 (香川県)

首切峠（くびきりとうげ）について

香川県仲多度郡まんのう町と綾歌郡綾川町の境に位置する首切峠は、標高271mの峠道です。この峠は香川県道17号府中造田線の一部として、まんのう町（旧琴南町）造田と綾川町（旧綾上町）西分を結ぶ重要な通路となっています。道路は整備されており、自動車でのアクセスも容易ですが、その標高の低さと道の整備により、通過する人々は峠の頂上にいることに気づかないこともあるかもしれません。

由来と歴史

首切峠の名前の由来は、その歴史的な背景に由来しています。町史によれば、かつてこの地域は高松藩に所属しており、罪人の斬首が行われた場所とされています。具体的な出来事として、戦国時代の天正7年（1579年）11月26日、造田城が長宗我部元親の軍勢に攻撃されました。守りを固めた造田備中守宗俊は敵の軍勢に圧倒され、多くの家来が討死した結果、彼自身は城に火をかけ自害することを選びました。この悲劇的な事件によって、残った家来たちの様子が非常に哀れであったため、この場所は「首切峠」と名付けられました。

この峠に面する旧道には、地元の人々が祀った弘化2年（1845年）に建立された首切地蔵があります。この地蔵は、かつての道の途中に位置しており、元々は旧々道を約100mほど上がった場所にあったとされています。首切峠は、歴史的な出来事の記憶を現代に伝える重要な場所であり、地元の人々にとっても大切な信仰の対象となっています。

峠の特徴

首切峠はその地形に加え、周囲の美しい自然環境も魅力的です。特に、周囲の山々や森林に囲まれているため、四季折々の風景が楽しめるスポットとしても知られています。春には新緑が美しく、秋には紅葉が人々を魅了します。夏の緑が一面に広がる中を通ることは、ドライブやハイキング愛好者にとって心地よい体験となります。冬は時折雪が降ることもあり、静寂な景色が広がります。

交通アクセス

交通手段としては、自動車が便利であり、香川県内の主要道路からのアクセスも良好です。また、公共交通機関を利用することもできますが、駅からの距離や本数を考慮する必要があります。周辺には観光地も点在しているため、峠を訪れた際には他のスポットを巡ることも推奨されます。

関連情報

首切峠の近くには日本の峠一覧や香川県道17号府中造田線などの地理情報が存在します。訪れる際には、地元の歴史や文化に触れる良い機会となるでしょう。峠を通ることで、歴史や自然を体感できる貴重な場所であることを是非お楽しみください。

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