香寺民俗資料館

香寺民俗資料館について

香寺民俗資料館は、兵庫県姫路市香寺地区に位置し、1971年に開館した文化的な施設です。この資料館は、一般財団法人香寺民俗資料館によって運営されています。文化や歴史を学ぶ場として、多くの来館者に利用されています。

所蔵されている資料

この資料館では、播磨地方の生活に関する用具や農具、丹波立杭焼の陶器、江戸時代の古文書など、約10万点に及ぶ貴重な民俗資料を展示しています。これらの資料は、地域の歴史や文化の深い理解を助ける貴重な資源といえます。このような様々な資料を通じて、訪れる人々は地域の生活や伝統を学ぶことができるのです。

建物の特徴

香寺民俗資料館の建物自体も魅力の一つです。旧姫路藩の豪商であった旧尾田家の屋敷を移築したものであり、その美しい造りは「兵庫住宅100選」にも選ばれるなど、歴史的な価値を持っています。主に本棟と茅葺きの別棟から成るこの建物は、2005年度には県の景観形成重要建造物にも指定されるなど、文化財としての重要性が認識されています。

行事と体験学習

香寺民俗資料館では、年間を通じて様々な行事が開催されます。その中でも特に注目すべきは、毎年6月下旬に行われる「娑羅をめでる会」です。このイベントでは、資料館の中庭に設けられた「娑羅の庭」にて、訪れる人々が娑羅の木の美しさを楽しむことができます。また、11月中旬からは秋の特別展示も行われます。

さらに、資料館では小学校3年生向けの体験学習も実施しています。これは、千歯扱きや唐箕、足踏み脱穀機、石臼などの伝統的な農具を使った実践的な活動であり、地域の歴史的な技術を学ぶ良い機会となっています。

利用情報

香寺民俗資料館への訪問は非常に気軽です。入館料は、大人が400円、高校生は200円、小・中学生は100円と、手頃な料金で多くの資料を楽しむことができます。開館時間は午前10時から午後4時までで、開館日は土曜日と日曜日です。ただし、団体の場合は平日でも受け付けており、事前に予約が必要です。

アクセス

資料館へのアクセスも便利です。JR播但線の香呂駅からは徒歩約8分で到着できます。また、近隣には日本玩具博物館があり、時間のある方には合わせて訪問することもおすすめです。

まとめ

香寺民俗資料館は、地域の文化や歴史を深く知ることができる貴重なスポットです。多彩な民俗資料や、歴史的な建物、そして体験学習によって、訪れる全ての人々にとって素晴らしい文化体験が待っています。姫路市を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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