香川県立亀鶴公園

香川県立亀鶴公園：歴史と自然が織りなす憩いの空間

香川県さぬき市長尾にある香川県立亀鶴公園は、1949年6月1日に県立公園に指定された、風致公園として知られています。約19haの園内には、宮池を中心に、様々な景観が広がり、周辺の丘陵地を含めると約33haにも及ぶ広大な敷地を誇ります。

公園名の由来と景観

公園の西方には、鶴が羽ばたく姿にも見える「鶴ヶ山」がそびえ立ち、池に浮かぶ「亀島」は、その名の通り亀の形をしています。この鶴ヶ山と亀島から、「亀鶴公園」と名付けられました。園内には、春には見事な桜並木が咲き誇り、初夏にはハナショウブ園が彩りを添えます。300本を超える樹種が確認された自然林も残されており、豊かな自然に恵まれた空間となっています。特に、亀島と宇佐神社を結ぶ堤塘は、幅20m、長さ300mにわたり、両側に約300本のソメイヨシノが植えられており、花見の名所として多くの人で賑わいます。花の季節には、亀島側と長尾総合公園を結ぶ「さくら橋」のライトアップや噴水の演出も行われ、幻想的な雰囲気を醸し出します。

アクセスと駐車場

公園へのアクセスは、高松琴平電気鉄道長尾線長尾駅、JR四国高徳線造田駅から車で数分、高松自動車道志度インターチェンジからもアクセス可能です。また、さぬき市コミュニティバスも利用できます。駐車場は公園内に3ヶ所（計250台）あり、無料で利用できます。長尾総合運動公園の駐車場も利用可能です。イベント開催時は、駐車場の閉鎖がある場合もありますので、ご注意ください。

歴史と文化

亀鶴公園の歴史は古く、7世紀頃には亀鶴古墳群が存在したと推測されています。1364年には、細川頼之が宮池を大改修した記録があり、その後、明治時代には競馬場として利用されていた時期もあったようです。1913年には「讃岐十景」にも選ばれ、1921年には「長尾町立公園」として指定され、公園保勝会が結成されました。その後、幾度かの改修を経て、1949年に香川県立公園に指定されるに至っています。公園内には、宇佐神社があり、古くから地域住民の信仰を集めてきました。現在でも、宇佐神社では春と秋に神事が行われています。

公園内の施設とイベント

公園内には、公衆トイレ（身体障害者用トイレあり）や飲料自動販売機が設置されています。また、年間を通して様々なイベントが開催されています。春には「宇佐神社鎮花祭」、初夏には「さぬき市長尾ショウブまつり」、秋には「宇佐神社神幸祭」、「かぐや姫カーニバル長尾」などがあり、地域を盛り上げる重要な役割を担っています。イベント開催時には、公園内の市道が歩行者専用道路になる場合もあります。

隣接施設と周辺環境

公園の周辺には、ツインパルながお（温泉、プール、フィットネス施設など）、長尾総合公園（運動公園）、コテージさくらの里などの施設があります。また、公園内にある宇佐神社や、香川県最大の活断層である長尾断層も、この地域の歴史と自然を感じさせる存在です。

まとめ

香川県立亀鶴公園は、歴史と自然が融合した、魅力あふれる都市公園です。豊かな自然の中で、歴史を感じ、様々なイベントに参加し、四季折々の景色を楽しむことができる、地域住民にとってかけがえのない憩いの空間となっています。

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