香西志帆

香西志帆：地域を彩る映画監督、映像作家、脚本家

香西志帆（こうざい しほ）は、1976年7月29日生まれ、香川県高松市出身の映画監督、映像作家、そして脚本家です。彼女の作品は、地域文化を色濃く反映し、国内外で高い評価を受けています。

多彩な才能が開花するまで

幼少期から物語を紡ぐ才能を発揮し、小学生の頃には自作の小説を書き始めました。中学時代には漫画制作にも取り組み、14歳で『りぼん』に作品が掲載されるという輝かしい実績も持っています。

大学時代はジャーナリストを目指すも、その道は開けず、地元の百十四銀行に就職します。銀行を選んだのは、リクルーターから社内報の存在を聞いたことがきっかけでした。銀行では広報を担当し、全国社内報コンクールで金賞を受賞するなど、その才能を発揮しますが、29歳の時に脚本家になるという新たな夢を描き始めます。

映画作家としての躍進

2006年より本格的に脚本を学び始め、2008年にはショートムービー『UDON 禁止令』で初監督を務めます。その後、瀬戸内国際芸術祭オープニングムービーなど、地元を中心とした映像作品を制作していきます。

2012年には、ことでん（高松琴平電気鉄道）路線開通百周年記念映画『猫と電車』で長編作品の脚本・監督を担当。2014年には、さぬき市の津田の松原を舞台とした長編映画第2作『恋とオンチの方程式』を制作し、映画監督の本広克行が総合プロデュースを務めました。

2015年には、うどん県プロモーション映像『ウドン・オブ・ミュージック』を制作し、後にNHKの音楽番組でミュージカル化もされました。同年には高松市文化奨励賞（新人部門）を受賞しています。

[国際協力機構]の活動にも参加し、ボリビアでのドキュメンタリー映画『世界の反対側の日本人をたずねて』を制作。2016年には、フランスのジャパンエキスポで盆栽のプロモーションフィルム「盆栽たいそう」が公開され、海外でも注目を集めました。

2017年には、「盆栽たいそう」と『しまこと小豆島』がアメリカの映画祭で準優勝を獲得するなど、国際的な評価も高めています。

地域創生への貢献と、現在

香西志帆は、映画制作だけでなく、コンサルタントとして地域創生にも尽力しています。商品のプロデュースやコンサルティングなど、多岐にわたる活動を通して地域を盛り上げています。

2020年4月からは、百十四銀行も出資する「Shikokuブランド株式会社」へ出向し、「ブランディング担当ディレクター」として活躍しています。2022年時点ではMBA取得を目指して神戸大学大学院にも在学中です。

2022年には、徳島県神山町の「神山しいたけ」のPR動画を制作するなど、地域活性化への貢献を続けています。同年7月には、一般社団法人シェアリングエコノミー協会四国支部長に就任し、その活動の幅をさらに広げています。

香西志帆の作品は、地域への愛情と、映像を通じた社会貢献への情熱に満ち溢れています。今後の活躍から目が離せません。

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