馬場一衛

馬場一衛

馬場一衛（ばば かずえ）は、1881年12月2日に生まれ、1944年3月30日に亡くなった日本の官僚です。内務省に入省し、警察官僚として各地で勤務した後、青森県知事や門司市長を歴任しました。

生い立ちと学歴

馬場一衛は、現在の熊本市で生まれました。第五高等学校を卒業後、1908年に東京帝国大学法科大学政治学科を卒業しました。同年11月には、文官高等試験行政科試験に合格し、官僚としてのキャリアをスタートさせました。

内務省でのキャリア

1909年に内務省に入省し、広島県属として勤務を始めました。その後、広島県事務官補、警視庁方面監察官、福井県理事官、群馬県警察部長、群馬県内務部長、警視庁刑事部長、同警務部長などを歴任しました。これらの役職を通じて、警察行政や地方行政の実務経験を積みました。特に警察官僚としての経験は、後の地方行政にも活かされたと考えられます。

青森県知事時代

1923年10月、馬場一衛は青森県知事に就任しました。知事として、農水産業の振興に力を注ぎました。具体的な施策としては、漁業の近代化や農業技術の向上などが挙げられます。しかし、1924年6月には休職となり、同年中に退官しました。短期間の在任でしたが、青森県の発展に貢献しました。

その後

青森県知事を退任後、馬場一衛は門司市長に就任しました。門司市長としての具体的な活動については詳細な記録が残されていませんが、地方行政の経験を活かし、門司市の発展に尽力したと考えられます。また、侯爵細川護立の家扶も務めました。官僚としてのキャリアを終えた後も、社会に貢献し続けた人物であったことが伺えます。

まとめ

馬場一衛は、内務・警察官僚として、また青森県知事や門司市長として、地方行政に大きく貢献した人物です。特に青森県知事時代には、農水産業の振興に尽力し、その後の青森県の発展の基礎を築きました。彼の功績は、日本の地方行政史に重要な足跡を残しています。

参考文献

歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。

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