馬場勇気

馬場 勇気（ばば ゆうき）

人物・来歴

1987年5月3日、東京都江東区に生まれた馬場勇気は、日本の男性総合格闘家です。ロデオスタイルに所属し、競技生活を送っています。

幼い頃から柔道に親しみ、学生時代を通して競技を続けました。その柔道で培った身体能力と精神力を基盤に、総合格闘技の世界へと転向しました。

アマチュア時代の実績

総合格闘技への転向後、馬場はまずアマチュアの舞台でその才能を開花させます。2006年11月23日には、アマチュア修斗のデビュー戦で早くもKO勝利を飾り、幸先の良いスタートを切りました。

翌2007年には、複数の大会で顕著な成績を残します。同年3月21日に行われた第13回全日本コンバットレスリング選手権大会では、67kg級で頂点に立ちました。この優勝により、特別選考試合として、当時のトップファイターであった五味隆典選手との対戦機会を得ましたが、この試合では敗戦を喫しました。

同年8月12日には、第1回四国アマチュア修斗選手権大会のライト級で優勝を果たし、全日本選手権への出場権を獲得します。そして、同年9月23日に開催された第14回全日本アマチュア修斗選手権大会のライト級で準優勝という結果を残し、プロ昇格を決めました。アマチュア総合格闘技では9戦8勝1敗という高い勝率を記録しています。

さらに、2010年には第7回全日本修斗グラップリング選手権のライト級でも優勝するなど、グラップリング技術にも磨きをかけていました。

プロキャリア

プロとしてリングに上がった馬場勇気は、デビュー戦から白星を飾ります。2008年2月23日、新人王決定トーナメントのフェザー級（-60kg）1回戦に出場し、ダウンを奪って勝利を収めました。しかし、同年6月26日のトーナメント2回戦では、プロキャリアで初めての黒星となる腕ひしぎ十字固めによる一本負けを喫しました。

その後、階級や所属団体を変えながら経験を積んだ馬場は、2011年12月10日にDEEPフューチャーキングトーナメント2011のフェザー級で見事優勝を果たし、再び脚光を浴びます。

パンクラスでの活躍

2012年3月11日、馬場は日本の老舗総合格闘技団体であるパンクラスに初参戦しました。このデビュー戦では、中村健太選手を相手に試合開始わずか17秒という驚異的な速さでKO勝利を収め、鮮烈な印象を与えました。

パンクラスでの快進撃は続き、同年6月2日には斉藤正臣選手と対戦し、これもまた32秒でのKO勝利。パンクラスで二連続の短時間KO勝利という離れ業をやってのけました。

同年8月5日のパンクラス三戦目では、島崎巧選手と対戦し、判定ながら勝利を収めました。そして、12月1日には、当時両者無敗であったランキング7位の花レメ紋次郎TK選手との注目の一戦に臨み、判定3-0で勝利。パンクラスでの連勝を伸ばし、ランキング入りも視野に入れる活躍を見せました。

しかし、2013年に入ると試練が訪れます。同年5月19日、ランカーである清水俊一選手との対戦では、腕ひしぎ十字固めによる一本負けを喫し、パンクラスでの連勝がストップすると共に、団体内での初黒星となりました。続く同年9月29日、パンクラスワールドスラムトーナメントにバンタム級日本選抜として出場し、マルシオ・セザール選手と対戦しましたが、前試合と同様に腕ひしぎ十字固めで敗れ、連敗となりました。

階級変更と新たな飛躍

連敗からの脱却を図るためか、馬場は再び階級をフェザー級に戻すことを選択します。2014年3月30日、フェザー級転向初戦の相手は、なんとランキング1位のガイ・デルモ選手でした。この強敵に対し、馬場は試合開始からわずか30秒でのTKO勝ちという劇的な勝利を収めました。これはまさに大金星と言えるでしょう。試合後、馬場はマイクを握り、当時のフェザー級キング・オブ・パンクラシストであるタクミ選手に対戦を要求。トップ戦線への本格参入を高らかに宣言しました。

獲得タイトル

第13回全日本コンバットレスリング選手権 67kg級 優勝（2007年）
第1回四国アマチュア修斗選手権 ライト級 優勝（2007年）
第7回全日本修斗グラップリング選手権 ライト級 優勝（2010年）
DEEPフューチャーキングトーナメント2011 フェザー級 優勝（2011年）

馬場勇気は、柔道をルーツに持ち、アマチュア時代から数々のタイトルを獲得。プロ転向後もDEEPやパンクラスといった主要団体で印象的な勝利を重ねてきました。特にパンクラスでの連続KO劇や、強敵ガイ・デルモ選手からの劇的な勝利は、彼のファイターとしてのポテンシャルの高さを示しています。今後の更なる活躍が期待される選手です。

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