駒川出入口

駒川出入口 概要

駒川出入口（こまがわでいりぐち）は、大阪府大阪市東住吉区に設けられた、阪神高速道路14号松原線に属するインターチェンジ（出入口）の一つです。この出入口は、路線上、特に大阪市内中心部へと向かう阪神高速1号環状線方面とのみ接続しています。

環状線方面からの流入は可能ですが、環状線方面への流出、すなわち駒川で高速道路を降りることはできません。このように、一方通行の利用に限定されたインターチェンジは、「ハーフインターチェンジ」と呼ばれます。駒川出入口を利用できるのは、主に松原方面から環状線方面へ向かう車両です。

歴史

阪神高速14号松原線は、1980年（昭和55年）3月1日に全線が開通し、供用が開始されました。しかし、駒川出入口は、この時点ではまだ開設されていませんでした。その約5年7ヶ月後、1985年（昭和60年）10月22日になって、当出入口は追加で設置され、利用が可能となりました。路線の開通からやや遅れて供用が開始された背景があります。

交通状況

駒川出入口は、日常的に交通量が多い阪神高速14号松原線の中でも、特に特徴的な交通状況を示す地点の一つです。特に、平日朝の通勤ラッシュ時間帯には、この出入口を先頭とする渋滞が頻繁に発生します。

この渋滞の要因として指摘されているのは、出入口の構造や周辺の道路線形です。駒川出入口のすぐ松原方面寄りには、比較的急なカーブが存在しており、高速道路を走行する車両はこのカーブを通過する際に速度を落とす必要があります。この速度低下が後続車両に影響し、特に交通量の多い時間帯には流れが悪化し、渋滞を誘発しやすいと考えられています。道路交通情報や交通情報マップなどでも、「阪神高速14号松原線、駒川を先頭に〇キロの渋滞」などと案内されることが多く、ドライバーにとっては注意が必要な地点として認識されています。

特記事項：長期通行止めに伴う乗継措置

近年、阪神高速道路の一部区間では、構造物の老朽化に対応するための大規模なリニューアル工事や架け替え工事が実施されています。14号松原線においても、喜連瓜破出入口付近で行われた橋梁の架け替え工事に伴い、長期にわたる通行止めが実施されました。

この通行止めは、喜連瓜破出入口と三宅ジャンクションの間の区間を対象とし、2022年（令和4年）6月1日から2024年（令和6年）12月7日までの約2年半にわたり行われました。この長期間の閉鎖期間中、当該区間を通過する車両は迂回を余儀なくされました。

迂回ルートを利用するドライバーの負担を軽減するための一時的な措置として、駒川出入口で一旦高速道路を降り、一般道を走行して、阪神高速6号大和川線の三宅西出入口から再度高速道路へ乗り継ぐ場合の特別対応が認められました。通常、高速道路を途中で降りて一般道を経由し、別の出入口から乗り直す場合、料金が割高になることがありますが、この期間中はこの特定の経路での乗り継ぎに対して、高速料金が通常料金と変わらないように調整される措置が取られました。この乗継措置は、長期通行止め期間中の特定の条件を満たす利用に限定されたものです。

周辺情報

駒川出入口の周辺は、大阪市東住吉区の中心部にも近い地域です。近隣には、以下のような施設やランドマークがあります。

駒川商店街：大阪でも有数の規模を誇る活気のある商店街です。日用品から飲食店まで多様な店舗が軒を連ねています。
Osaka Metro谷町線 駒川中野駅：地下鉄の駅が近くにあり、公共交通機関とのアクセスも可能です。
東住吉区役所：地域の行政サービスを担う区役所も周辺に位置しています。

隣接インターチェンジ

阪神高速14号松原線における駒川出入口の前後には、以下のインターチェンジが位置しています。松原方面から環状線方面へ向かう場合、この順に通過します。

(14-02)阿倍野入口 → (14-03)文の里出入口 → (14-04)駒川出入口 → (14-05)平野出入口 → (14-06)喜連瓜破出入口

関連項目

日本のインターチェンジ一覧
大阪市内の筋・通一覧

外部リンク

阪神高速道路株式会社

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