騎兵第4旅団 (日本軍)

騎兵第4旅団

騎兵第4旅団は、1909年4月1日に大日本帝国陸軍によって創設された旅団です。創設当初の衛戍地は愛知県豊橋市に置かれていました。この旅団は、その後の日本陸軍の変遷の中で、いくつかの重要な役割を担うことになります。

所属の変遷

1933年4月、騎兵第4旅団は日本陸軍騎兵集団の一部として関東軍に編入されました。その後、1938年6月には北支那方面軍の騎兵集団に、同年10月11日には中支那方面軍へと所属が変更されました。さらにその後、再び騎兵集団に所属し、1939年2月には駐蒙軍に編入されるなど、短期間のうちに所属が目まぐるしく変わっています。

1939年9月5日、騎兵第4旅団は北支那方面軍の直属部隊となりました。この間、騎兵部隊としての機動力を活かした作戦行動が展開されました。

1942年12月、騎兵第1旅団と騎兵第3旅団が解散し、戦車第3師団へと改編される中で、騎兵第4旅団は唯一、騎兵旅団として存続し、第12軍に編入されました。これは、騎兵部隊の近代化が進む中で、騎兵第4旅団が特別な位置づけにあったことを示しています。

老河口作戦

1945年3月、騎兵第4旅団は老河口作戦に派遣されました。この作戦では、その機動力を活かして老河口飛行場を制圧するなど、重要な役割を果たしました。この戦いは、2024年現在において戦史上最後の大規模な騎兵戦闘として記録されています。ただし、戦闘の多くは下馬して行われ、大規模な乗馬襲撃は実施されていません。

編制

騎兵第4旅団は、以下の部隊で構成されていました。

騎兵第25連隊
騎兵第26連隊
旅団砲兵大隊

後に以下の部隊が追加されました。

旅団機関銃隊
旅団対戦車砲隊
旅団戦車隊
独立歩兵大隊 (自動車化)
独立工兵中隊 (自動車化)
第4騎砲兵連隊
騎兵第72連隊

これらの部隊編成から、騎兵第4旅団が騎兵としての役割だけでなく、近代戦に対応するための様々な装備を備えていたことがわかります。

まとめ

騎兵第4旅団は、大日本帝国陸軍において、その創設から終戦まで、様々な戦線で活躍しました。特に、老河口作戦での戦闘は、戦史上最後の大規模な騎兵戦闘として特筆されます。騎兵部隊としての機動力を活かしつつも、時代とともに変化する戦術に対応してきた部隊として、その歴史は記憶されるべきでしょう。

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