骨法伝説夢必殺拳

骨法伝説夢必殺拳

『骨法伝説夢必殺拳』は、永井豪が原作を手掛け、堀辺正史が監修を務めた漫画作品です。1987年1月号から8月号にかけて『月刊少年マガジン』（講談社）で連載されました。

概要

本作は、武道である骨法をテーマに、古代日本の邪馬台国時代を舞台とした物語です。骨法の使い手である少年・夢火古（ゆめひこ）が、火神子（ひみこ）と弟彦（おとひこ）を守りながら、様々な敵と戦いを繰り広げます。

物語の根幹には、「骨法は日本固有の格闘技である」という堀辺正史の主張が色濃く反映されており、弥生時代から骨法が存在していたという独自の解釈がなされています。ただし、骨法が日本固有の格闘技であるという点については異論も存在し、堀辺自身も骨法の起源を奈良時代であると主張していた時期があります。より詳細な情報については、骨法 (格闘技)の項目を参照してください。

また、主人公が劇中で使用する骨法の技は、当時存在したとされる骨法を忠実に再現したものではなく、堀辺正史が創作した「近代骨法」の技が用いられている点も特徴です。

登場人物

夢火古（ゆめひこ）
主人公。幼い頃から祖父に骨法を徹底的に仕込まれ、史上最強の骨法家として成長しました。火神子を狙う敵から彼女を守るため、骨法を駆使して戦います。

火神子（ひみこ）
優れた霊能力を持つ巫女。大蛇王（おろちおう）から占いを依頼されたことがきっかけで、邪馬台国で様々な事件に巻き込まれてしまいます。

弟彦（おとひこ）
火神子の実の弟。夢火古に強い憧れを抱き、彼と行動を共にします。

夢麻呂（ゆめまろ）
夢火古の父であり、卓越した骨法の達人。火神子の護衛を務めていましたが、ある事件に巻き込まれ、命を落としてしまいます。

大蛇王（おろちおう）
邪馬台国の王。火神子の占いの結果に反発し、彼女を捕らえ、殺害しようと企みます。

八大戦士
大蛇王に仕える八人の屈強な戦士たち。その名は、日本の神話に登場するヤマタノオロチをモチーフにしています。

関連項目

* バイオレンスジャック
永井豪の代表作である『バイオレンスジャック』の第十二部「骨法編」には、本作『骨法伝説夢必殺拳』をモチーフにしたキャラクターが登場しています。

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