高ボッチ高原観光草競馬大会

高ボッチ高原観光草競馬大会

高ボッチ高原観光草競馬大会は、長野県塩尻市に位置する高ボッチ高原で、毎年7月または8月に行われていた伝統的な草競馬のイベントです。この大会は1953年に始まり、日本で最も高い標高、約1600メートルに位置する競馬場としての特性を活かし、地域の夏の重要なイベントとして親しまれてきました。

高ボッチ高原の魅力

高ボッチ高原は、美しい風景と涼しい気候が魅力の観光地であり、草競馬大会は毎年多くの観客を魅了してきました。この大会は塩尻市の玄蕁まつりと並ぶ夏の大イベントとして特に評価されており、地域の活性化にも寄与しています。

大会には全国から80頭以上のポニーや競走馬が集まります。中には、全国ポニー競馬選手権大会であるジョッキーベイビーズの北信越地区代表を選出するための長野大会も含まれ、競馬ファンや家族連れにとって楽しめるイベントです。さらに、馬車や乗馬の試乗会が行われ、来場者は馬と触れ合う機会も得られます。

中止と今後の展望

ただし、2020年と2021年は新型コロナウイルスの影響で日本政府の緊急事態宣言や蔓延防止の措置が実施され、同大会は中止となりました。この時期に多くのイベントが中止されたことから、主催者は安全な開催を最優先し、参加者の健康を守るための選択を迫られました。2022年と2023年も新型コロナの影響に加えて、2021年の夏に発生した集中豪雨の影響で交通アクセスが困難となる状況が続き、大会は再度中止に追い込まれました。

2024年6月には、市議会において今後の大会の再開が難しいとの決議がなされ、事実上、2019年度の大会を最後に終了することが決まりました。そのため、ジョッキーベイビーズの長野大会も中止となり、代表選手の選出も行われない事態となっています。

2020年度は予選会の前に中止が決まり、2021年度は欠員補充が行われず、さらに2022年度と2023年度は関東地区大会の枠を増やす措置が取られたものの、新たな代表選手は選出されないままとなりました。

今後、地域イベントとして復活することが期待される高ボッチ高原の草競馬大会でしたが、当面は難しい状況が続きそうです。参加することを楽しみにしていた多くのファンにとって、大会の再開が待たれることでしょう。

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