高円宮杯全日本中学校英語弁論大会

高円宮杯全日本中学校英語弁論大会について

高円宮杯全日本中学校英語弁論大会は、読売新聞社と日本学生協会基金が主催する、日本最大規模の中学生を対象とした英語弁論大会です。毎年11月に開催され、全国の中学校から選抜された生徒たちが、英語での弁論スキルを競い合います。

大会の歴史

この大会は、1949年に「高松宮杯全日本中学校英語弁論大会」として始まりました。1987年に高松宮宣仁親王が薨去された後、高円宮憲仁親王と同妃久子様が名誉総裁に就任。1999年の第51回大会から現在の「高円宮杯」という名称になりました。2002年に高円宮憲仁親王が薨去された後は、高円宮妃殿下が単独で名誉総裁を務めていらっしゃいます。

大会の概要

大会は、外務省、文部科学省、NHK、各都道府県教育委員会、各都道府県英語教育団体が後援しています。中央大会は、東京で開催され、初日の予選大会は港区の赤坂区民ホール、決勝大会は有楽町のよみうりホールで行われます。大会後には、帝国ホテルで記念レセプションが開催されます。

大会のシステム

弁論のテーマは自由で、制限時間は5分間です。視覚的な補助具の使用は認められていません。参加資格は、日本の中学校に在籍する生徒に限られ、学校長の推薦が必要です。また、英語圏での長期滞在経験がある生徒は、参加資格が制限される場合があります。

地区大会と中央大会

全国各地で地区予選が行われ、各地区から選ばれた151校が中央大会に進出します。内訳は、東京都、神奈川県、大阪府、北海道が各5校、愛知県と福岡県が各4校、その他の府県が各3校となっています。中央大会では、初めの2日間で151人から27人に絞られ、最終日の決勝大会で、27人が高円宮杯を目指して弁論を行います。

大会の賞と副賞

優勝者には高円宮杯が授与されるほか、コカ・コーラ社提供の高校大学奨学金（1～3位）、三菱商事提供の英国研修（1～3位）などの副賞が贈られます。

記念レセプション

決勝大会後には、名誉総裁である高円宮妃殿下をはじめ、審査員、協賛企業・団体代表、出場生徒、保護者、指導教諭など、約800人が参加する記念レセプションが開催されます。

主な協賛・後援団体

三菱商事、ぺんてる、日本IBM、日本テレビ小鳩文化事業団などが協賛・後援しています。

大会の沿革

• - 1946年：鈴木啓正氏が日本学生協会(JNSA)を設立し、高松宮が名誉総裁に就任。
• - 1949年：第1回高松宮杯全日本中学校英語弁論大会を開催。
• - 1985年：主催団体が日本学生協会(JNSA)に改称。
• - 1986年：高円宮・同妃が大会名誉副総裁に就任。
• - 1987年：高松宮が薨去し、高円宮・同妃が名誉総裁に就任。
• - 1998年：第50回高松宮杯全日本中学校英語弁論大会を開催。
• - 1999年：第51回高円宮杯全日本中学校英語弁論大会を開催。
• - 2002年：高円宮が薨去。
• - 2008年：第60回高円宮杯全日本中学校英語弁論大会を開催。
• - 2018年：第70回高円宮杯全日本中学校英語弁論大会を開催。

同時開催されるイベント

中央大会の期間中には、出場生徒を対象とした全日本中学生会議と、大会審査員による講演・討論会を行う全日本英語教育者会議が同時開催されます。

大会の理念

日本学生協会の設立理念は、「21世紀の日本を担う国際性豊かな青少年を育てるために、国際語である英語を全国の学生、生徒に熟達させる事業を行うとともに、広くその普及を図り、日本文化の発展ならびに国際親善に寄与すること」です。

この大会は、中学生の英語力向上だけでなく、国際的な視野を広げ、次世代のリーダーを育成する重要な役割を担っています。

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