高千穂町立上野中学校

高千穂町立上野中学校の概要

高千穂町立上野中学校（たかちほちょうりつ かみのちゅうがっこう）は、宮崎県西臼杵郡高千穂町大字上野に位置していた公立の中学校で、2025年（令和7年）3月に閉校し、高千穂町立高千穂中学校に統合されました。1947年の創立以来、78年の歴史を持つこの学校は、地域の教育に重要な役割を果たしてきました。その情報を詳しく見ていきましょう。

歴史

上野中学校は、1947年の学制改革に伴い創設されました。当初は「上野村立上野中学校」として設立され、1969年に「高千穂町立上野中学校」と改名されました。この間、校舎の建設や教育内容の向上が行われ、特に2007年からは小学校との併設校として機能してきました。

開校当初は、木造の校舎が完成し、初代校歌が1948年に制定されました。歌詞には「上野中学」という校名が繰り返し登場し、生徒たちの誇りを育むものでした。また、生徒会歌や特別教室の設立など、次第に施設や教育内容も充実していきました。

校章と校歌

上野中学校の校章は、中央に「中」という文字があしらわれたシンプルなデザインでした。校歌は1948年に作られ、作詞を谷村博武、作曲を海老原直が担当しました。歌の中には、学校の名をテーマにした歌詞があり、生徒たちの結束を高める役割を果たしました。

通学区域

この学校の通学区域は、「大字上野（上野・玄武・黒口・下組）」および「大字下野（下野東・下野西）」であり、地域の小学校である高千穂町立上野小学校と密接に連携していました。

校の変遷と併設校

上野中学校は、創立から数十年の間に、校舎の増設や教育システムの改良を重ね、多様な学びの場を提供しました。1960年代には新しい校舎が建設され、2007年には小中併設校式が整い、新しい校舎が落成しました。これは地域教育の一体化を図るもので、多くの生徒が小学校からスムーズに中学校へ進学できる環境を整えました。

閉校とその背景

2025年の閉校は、地域の教育方針の変更や生徒数の減少等が影響しています。3月9日に行われた閉校式では、長年ともに学び成長した生徒たちや教員、地域の人たちが感謝と共に思い出を振り返りました。

交通アクセス

上野中学校へのアクセスは、最寄りのバス停である「上野」から徒歩約5分であり、国道325号からも近い立地でした。この利便性は、地域の住民にとっても重要なポイントでありました。

周辺環境

校舎周辺には、高千穂町立上野小学校や高千穂町役場の出張所があるほか、ひのみこ社といった歴史的な施設も立地しています。地域に根差した教育機関として、多くの卒業生を送り出しました。

結論

高千穂町立上野中学校は、教育や地域活動において重要な役割を果たしながら、2025年3月にその歴史の幕を下ろしました。その思い出は、地域の人々の心の中に永遠に生き続けることでしょう。

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