高千穂町立田原中学校

高千穂町立田原中学校の概要

高千穂町立田原中学校（たかちほちょうりつ たばるちゅうがっこう）は、宮崎県西臼杵郡高千穂町大字田原にかつて存在した公立の中学校です。この学校は、1947年に新制中学校として設立され、2021年3月末に閉校となるまで54年の歴史を持ちました。以下に、田原中学校の詳細な情報を整理します。

歴史的背景

高千穂町立田原中学校は、学制改革を経て1947年4月に田原国民学校の高等科が改組され、新たに誕生しました。開校当時、田原中学校は田原村立田原中学校と呼ばれていました。開校式は同年5月8日に行われ、地域の教育機関としての役割を果たすことが期待されました。

1974年に初の校舎が完成し、以降も施設の拡充が進められていきました。特に1964年に制定された校歌は、地域の教育活動のシンボルとなっていました。この校歌には、3番までの歌詞があり、3番には「田原中学」という名前も含まれていました。

1956年には町村合併による名称変更があり、「高千穂町立田原中学校」となりました。以降も校舎の改修など施設の充実が図られ、1970年からは完全給食の提供も開始されました。

おもな特徴

校章と校歌

校章は中心に「中」の文字をあしらったデザインで、学校のアイデンティティを象徴しています。校歌は当時の生徒や地域住民に愛され、長い期間歌い継がれてきました。

通学区域

田原中学校の通学区域には、大字田原、大字河内、大字五ヶ所が含まれていました。これに対し、小学生は高千穂町立田原小学校や高千穂町立五ヶ所小学校から進学してきていました。

生徒会活動と部活動

在校時、生徒会では1名の生徒会長と3名の副会長が活動を行い、学校全体をまとめる重要な役割を果たしていました。また、以下の部活動が存在していました。

• - 軟式野球部（人数減少により近隣中学校と合同で活動）
• - 女子バレーボール部

これに加えて、過去には女子ソフトテニス部、剣道部、男子バレーボール部などもありました。

終焉と統合

2021年3月7日、田原中学校では閉校式が執り行われました。その後、3月31日には高千穂町立高千穂中学校への統合が実施され、田原中学校は74年の歴史に幕を降ろしました。最終年度の在籍生徒数は19名、学級数は3学級でした。

交通アクセス

田原中学校の近くには、宮崎交通バスとふれあいバスの「田原中入口」停留所があり、徒歩1分圏内でアクセス可能でした。また、国道325号も近くに位置し、便利な場所でした。周辺には田原村古墳や古墳群、高千穂町役場田原出張所も近くあり、地域の歴史を感じることができる場所でもあります。

まとめ

高千穂町立田原中学校は、地域の教育の歴史を体現する存在でした。74年間にわたり、多くの生徒たちの成長を支え、地域に貢献してきた歴史ある学校としての役割を果たしていました。

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