高台家の人々

高台家の人々

『高台家の人々』は、森本梢子による日本の漫画作品。集英社の『YOU』にて連載され、全6巻の単行本が刊行されました。2016年には実写映画化もされ、幅広い層に人気を博しました。

あらすじ

主人公は、妄想癖のある地味なOL、平野木絵。彼女の前に現れたのは、イケメンでエリート社員の高台光正でした。実は光正は、人の心を読めるテレパス能力者。木絵の豊かな妄想と純粋な人柄に惹かれた光正は、彼女と付き合うことに。

順調に愛を育み、婚約までたどり着いた二人でしたが、光正の母・由布子の登場により暗雲が立ち込めます。由布子は木絵を認めず、結婚を諦めるように告げるのです。しかし、イギリスから帰国した光正の祖母・アンの機転により、事態は好転。木絵は高台家の嫁として教育を受けることになります。

一方で、光正の妹である茂子もテレパス能力を持つがゆえに、恋愛に悩んでいました。しかし、木絵の突拍子もない妄想に背中を押され、自分の気持ちに正直になることを決意します。いつしか木絵の妄想は、高台家にとってなくてはならないものとなっていくのです。

登場人物

高台家

元華族の名門一族。祖母と孫たちはテレパス能力を受け継いでいます。

高台 光正（こうだい みつまさ）
高台家の長男。ニューヨーク支社から木絵の会社に転勤してきたエリート。テレパス能力を持ち、人の心を読みすぎるゆえに人間関係に慎重になっています。木絵の妄想に興味を持ち、惹かれていきます。
高台 茂子（こうだい しげこ）
高台家の長女で、光正の妹。美人だが、テレパス能力のせいで臆病な一面も。友人だと思っていた浩平への恋愛感情に気づき、悩みます。
高台 和正（こうだい かずまさ）
高台家の次男で、光正の弟。テレパス能力を持つひねくれ者ですが、根は真面目。純のことが好きだが、兄ばかりを想う彼女に嫉妬しています。
高台 由布子（こうだい ゆうこ）
光正たちの母。お嬢様育ちで気が強く、 Telepathy能力はないものの勘が鋭いです。
高台 茂正Jr.（こうだい しげまさジュニア）
光正たちの父。イギリス人のハーフ。テレパシー能力はありません。
高台 アン（こうだい -）
光正たちの祖母。イギリス人で、テレパス能力の源。上品で聡明な女性です。
高台 茂正（こうだい しげまさ）
光正たちの祖父。故人。
ヨシマサ
高台家の飼い猫。ブリティッシュショートヘア。

高台家の想い人達

平野 木絵（ひらの きえ）
本作の主人公。妄想が趣味のOL。光正のテレパス能力を知りながらも、彼と愛を育み、高台家の一員となります。彼女の妄想は、高台家の人々を笑顔にします。
岸本 浩平（きしもと こうへい）
茂子の大学時代からの友人。茂子に恋心を抱いています。
斉藤 純（さいとう じゅん）
茂子の同級生で獣医。長年光正に片思いをしています。

その他の人物

阿部（あべ）
平野の会社の同僚。
春田 佳穂（はるた かほ）
テレパス能力を持つ女性。
ホリー・ジョーンズ
光正のニューヨーク支社時代の上司。

映画

2016年には、綾瀬はるか主演で実写映画化されました。原作の世界観を忠実に再現し、多くのファンを魅了しました。

WEB配信ドラマ

映画公開に合わせて、スピンオフドラマがdTVで配信されました。光正の両親である由布子とマサオの出会いを描いた物語です。

受賞

エンタミクス誌「第5回NEXTブレイク漫画ランキング BEST50」 - 1位
このマンガがすごい!2015 - オンナ編・6位
* 第6回ananマンガ大賞（2015年） - 準大賞

『高台家の人々』は、テレパス能力を持つ家族と、妄想好きのOLが織りなす、笑いあり、涙ありのハートフルなラブコメディです。ぜひ原作漫画や映画、ドラマでその魅力を堪能してください。

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