高家博成

高家博成（たかいえ ひろしげ）は、1941年10月31日に京都府で生まれた日本の昆虫学者、そして絵本作家です。

経歴

東京農業大学大学院農学研究科農学専攻博士課程を1969年に修了。1978年には農学博士の学位を取得しました。長年にわたり、多摩動物公園で昆虫飼育係長を務め、昆虫の飼育や研究に携わってきました。

高家博成は、その専門知識を活かし、昆虫に関する書籍の執筆、テレビ番組やラジオ番組への出演など、多岐にわたる活動を展開しています。特に、子供たちに向けて昆虫や生き物の魅力を伝えることに力を注ぎ、その情熱的な姿勢は多くの人々に支持されています。

また、高家博成は、昆虫や生き物の生態を捉えた絵本や紙芝居の制作にも力を入れています。これらの作品は、正確な知識に基づきながらも、子供たちが楽しく学べるように工夫されており、多くの子供たちに愛されています。1992年には、『あめんぼがとんだ』で日本科学読物賞を受賞するなど、その作品は高く評価されています。

著書

高家博成は、数多くの著書を出版しており、その一部を以下に紹介します。

『むし・ムシ・虫 大ギモン事典』 (くもん出版、わくわくポケット) 1993
『虫博士の育ち方仕事の仕方 生き物と遊ぶ心を伝えたい 虫のあしはなぜ6本?』（中山れいこ編集・解説、本の泉社） 2014
『昆虫の観察と実験 やさしい自由研究』（文芸社） 2018

新日本動物植物えほん

『ありのごちそう』 (横内襄え、新日本出版社) 1979
『こすもすと虫たち』 (横内襄え、新日本出版社) 1980
『虫のひげ』 (横内襄え、新日本出版社) 1984
『あめんぼがとんだ』 (横内襄え、新日本出版社) 1991

共著・監修

『オオカマキリ ウスバカゲロウ』 (佐藤有恒写真、誠文堂新光社、カラーアルバム 昆虫) 1995
『こんちゅうの本』 (監修、講談社、4・5・6歳のずかんえほん、新装版幼稚園百科) 2001
『写真でみる世界のクワガタ&カブトムシ大図鑑』（監修、PHP研究所） 2004
『昆虫 超・びっくりパワー』 (監修、旺文社、生きもの超・びっくりパワー きびしい自然に生きる知恵) 2005
『カブトムシとクワガタ 見つける・育てる・観察する』（監修、主婦の友社編、主婦の友社） 2005
『かんたん飼育図鑑』 (今泉忠明, 武田正倫共監修、チャイルド本社、チャイルドブックこども百科) 2006
『キノコを育てるアリ ハキリアリのふしぎなくらし』 (監修、多摩動物公園ハキリアリ飼育展示グループ編、新日本出版社、ドキュメント地球のなかまたち) 2007
『こんちゅうの本 こども百科 4・5・6歳のずかんえほん』 (監修、講談社、講談社の年齢で選ぶ知育絵本) 2011

花はな虫むし

『虫のたべるひみつ』 (江川多喜雄共著、帆足次郎絵、草土文化) 1987
『虫のふえるひみつ』 (江川多喜雄共著、浅野利治絵、草土文化) 1988
『虫のくる花のひみつ』 (江川多喜雄共著、たかはしきよし絵、草土文化) 1988
『虫のうごくひみつ』 (江川多喜雄共著、浅野りじえ、草土文化) 1988

かわいいむしのえほん

『ありこちゃんのおてつだい』（仲川道子共著、童心社） 1998
『ころちゃんはだんごむし』（仲川道子共著、童心社） 1998
『てんとうむしのてんてんちゃん』 (仲川道子共著、童心社) 1999
『かたつむりののんちゃん』 (仲川道子共著、童心社) 1999
『ばったのぴょんこちゃん』 (仲川道子共著、童心社) 2000
『かぶとむしのぶんちゃん』 (仲川道子共著、童心社) 2000
『ちょうちょのしろちゃん』 (仲川道子共著、童心社) 2001
『くわがたのがたくん』 (仲川道子共著、童心社) 2001
『とんぼのあかねちゃん』 (仲川道子共著、童心社) 2002
『かまきりのかまくん』 (仲川道子共著、童心社) 2002

かわいいいきもののえほん

『ざりがにのあかくん』 (仲川道子共著 童心社) 2007
『あまがえるのあおちゃん』 (仲川道子共著 童心社) 2007
『かめのこうちゃん』 (仲川道子共著 童心社) 2008
『どじょうのくろちゃん』 (仲川道子共著 童心社) 2009
『めだかのきょろちゃん』 (仲川道子共著 童心社) 2010

高家博成は、昆虫学の研究者としてだけでなく、子供たちに自然科学の面白さを伝える教育者としても、その才能を発揮し続けています。

もう一度検索