高山将孝

高山将孝のボクシングキャリア

高山将孝（たかやま まさたか）は、1945年10月30日生まれの日本のプロボクサーであり、1970年代前半にその名を馳せました。出身は中華民国の上海ですが、彼は日本に移住し、そこでボクシングの道を歩み始めました。特にライト級では日本王者として卓越した成績を残しました。

初期の経歴とアマチュア時代

ボクシングを始めたのは小学生のころで、1961年には高校1年生ながら全日本高校選手権でフライ級のタイトルを獲得するなど、若い頃からその才能を発揮していました。1963年には東京オリンピックのリハーサル大会でフェザー級に出場し、アマチュア全日本王者を打ち破り決勝戦で優勝します。この成功により多くの人々の注目を集めることになりました。

その後、早稲田大学の商学部に進み、ボクシング部に在籍。ここでも彼の技術は磨かれ続けました。1964年には東京オリンピックに日本代表として出場しましたが、2回戦でバッティングによる傷の影響で敗退。これが彼のボクシング人生における一つの試練となります。

プロボクサーとしての道

大学卒業後、ピストン堀口道場に入門し、1968年にプロデビューを果たします。プロ入り早々にその実力を証明し、1970年1月21日に日本ライト級のチャンピオンとなりました。その後は5度にわたって王座防衛を果たし、特に1971年の鈴木石松（後のガッツ石松）との引き分け試合は記憶に残る戦いでした。

1973年にはバズソー山辺との試合で敗北し王座を失いますが、翌年のリターンマッチで勝利を収め、再びタイトルを奪還します。その後も彼の勢いは増し、2度の王座防衛を果たします。

世界挑戦と引退

1974年12月、コスタリカのサンホセでWBA世界ライト級王者ロベルト・デュランに挑戦しますが、試合開始からわずか50秒でダウンを奪われるという衝撃的な展開を迎えました。結果、彼はTKOで敗北を喫しましたが、この試合も彼のキャリアの重要な一部となりました。

1975年5月、日本王座の防衛戦を経て、引退を発表。その後は日本のボクシング界において高い評価を受け続け、アニメ「あしたのジョー2」の技術アドバイザーとして彼の知識を生かすなど、多方面で活躍しました。

獲得タイトル

• - 第17代日本ライト級王者（防衛5度）
• - 第19代日本ライト級王者（防衛2度）

高山将孝の技術と実績は今なお語り継がれ、日本のプロボクシング史において重要な人物の一人とされています。これからも彼の功績は多くのファンの記憶の中で生き続けることでしょう。

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