高山薫

高山 薫 - プロサッカー選手

基本情報

高山薫（たかやま かおる）は、1988年7月8日生まれで、神奈川県川崎市高津区出身のプロサッカー選手です。彼は主にミッドフィールダーのポジションでプレーしています。

サッカーキャリアの始まり

高山は6歳の頃、幼稚園の先生に誘われる形でサッカーを始めました。小学6年生の段階で、川崎市選抜に選ばれたことでその潜在能力が認められていました。また、中学と高校では川崎フロンターレの下部組織であるジュニアユースチームに在籍し、同期の永木亮太とともに技術を磨きました。しかし、プロ入りすることはできず、専修大学へ進学します。

大学2年生のときには「関東大学選抜B」に選出され、4年生時には神村奨とともに12得点を挙げ、関東大学サッカーリーグ2部での得点王に輝くなど、大学サッカー界で名を馳せました。

プロ入りと湘南ベルマーレ

2011年、高山は湘南ベルマーレに加入しました。プロ入り初年度から35試合に出場し、9得点を挙げる活躍を見せ、リーグでチームの得点王として注目されました。翌年からは監督の曺貴裁の下で戦術的にも新たな役割を遂行し、3-4-3の左ウイングバックとしてプレーし、リーグ戦38試合に出場し6得点と4アシストの成績を残しました。これにより、湘南のJ1復帰に貢献しました。

2013年は、チームはJ2に降格しましたが、高山はリーグ戦で堅調なパフォーマンスを維持しました。2014年には柏レイソルに完全移籍し、また新たな挑戦が始まりました。柏では主に右サイドや2シャドーの一角としてプレーし、湘南復帰後もその役割を全うしていきました。

湘南復帰とキャプテンシー

2015年には再び湘南ベルマーレに戻り、サイドではなく主にシャドーでプレーし、J1自己最多の7得点をマーク。そのウサギ穴を掘るような走行距離やスプリント回数は、リーグでもトップクラスでした。2016年にはチームのキャプテンに就任し、以後3シーズンにわたってその役割を務めました。

2017年には大怪我によって長期離脱を余儀なくされましたが、2018年にはJリーグカップで優勝に貢献し、チームメイトの支えの中、優勝カップを掲げる感動的なシーンもありました。

2019年には大分トリニータに完全移籍しましたが、出場機会は減少。2021年にはSC相模原への期限付き移籍を経て、2022年には完全移籍しました。しかしながら、出場機会を掴むことはできず、同年限りで契約が満了になりました。2023年には台湾の台中Futuroに移籍することが発表され、新たな挑戦を続けています。

人物像とエピソード

高山の名字は「髙山」とも表記されることがあり、湘南時代は複雑な経歴を持っています。加えて、彼の家族は大分県中津市に居住しており、自身が大分トリニータに移籍した際には「運命的なもの」を感じていたと語っています。

また、彼は目立つことが好きで、トレンドを意識したファッションにも熱心です。さらに、音楽やコーヒーへのこだわりも持ち、山本リンダの「どうにもとまらない」を自身のテーマ曲にしているなど、個性的な一面も魅力です。彼のサッカーキャリアは決して平坦ではありませんでしたが、数々の挑戦を経て成長を続けています。

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