高曲伸和

高曲伸和（たかまがり のぶかず）は、1988年6月20日生まれの日本のバリトン歌手、指揮者です。兵庫県出身で、一般社団法人アンサンブル・フロットの代表理事兼音楽監督を務めるほか、大阪音楽大学の演奏員、日本指揮者協会の会員、NPO法人関西音楽人クラブの運営委員も兼任しています。

来歴

同志社高等学校を経て大阪音楽大学を卒業、同大学大学院を修了しました。大学院では歌曲研究室に所属し、学生時代からオペラだけでなく、歌曲や宗教曲の研究と演奏に力を入れてきました。大学院修了後には奨学金を得てオランダに留学し、著名なバリトン歌手マックス・ファン・エグモントの指導を受け、研鑽を積みました。

歌手としての活動

高曲は、宗教曲の分野で特に高い評価を得ています。2014年10月には「マタイ受難曲」（住友生命いずみホール）での歌唱が音楽之友誌で「充実の歌唱」と評されました。また、ブロードウェイミュージカル『二都物語』では主演を務めるなど、ミュージカルの分野でもその才能を発揮しています。

指揮者としての活動

自ら組織したアンサンブル・フロットを率いて、宗教曲を中心とした声楽作品の指揮活動をスタートしました。現在ではプロオーケストラにも客演するなど、活躍の場を広げています。文化庁主催の青少年のための音楽教育プログラムにも参加し、全国各地で公演を行うなど、幅広い活動を展開しています。2021年にはベガメサイア（宝塚ベガ・ホール）の指揮者に就任し、宝塚歌劇団の録音音楽指揮も担当しています。

主な出演

演奏会

シャルパンティエ「テ・デウム」バスソロ・指揮
シャルパンティエ「真夜中のミサ」バスソロ・指揮
ヴィヴァルディ「グローリア」指揮
ヴィヴァルディ「四季」指揮
バッハ「マニフィカト」指揮
バッハ「クリスマス・オラトリオ」指揮
バッハ「マタイ受難曲」イエス・指揮
バッハ「ヨハネ受難曲」イエス・指揮
バッハ「ロ短調ミサ」指揮
ヘンデル「アン王女のためのオード」指揮
ヘンデル「メサイア」バスソロ・指揮
ペルゴレージ「スターバト・マーテル」指揮
ハイドン「ネルソンミサ」指揮
ハイドン「天地創造」ラファエル・アダム
モーツァルト「レクイエム」バスソロ・指揮
ベートーヴェン「交響曲第9番」バリトンソロ・指揮
フォーレ「レクイエム」バリトンソロ・指揮
ブルックナー「テ・デウム」指揮

オペラ

「ドン・ジョヴァンニ」マゼット（ザ・カレッジ・オペラハウス）
「フィガロの結婚」フィガロ（大阪音楽大学ミレニアムホール）
「魔笛」弁者（京都府立文化芸術会館、大阪音楽大学ミレニアムホール）、パパゲーノ（大阪音楽大学ミレニアムホール）、指揮（豊中市立ローズ文化ホール）
「ヘンゼルとグレーテル」ペーター（兵庫県立芸術文化センター）
「カルメン」エスカミリオ（京都コンサートホール）、指揮（プレラホール）
「こうもり」指揮（ザ・カレッジ・オペラハウス、京都文化博物館別館ホール、うはらホール）、アイゼンシュタイン（大阪音楽大学ミレニアムホール）、ファルケ（京都府立文化芸術会館）
「天国と地獄」プリュトン（ザ・カレッジ・オペラハウス）
「宮廷楽師長」表題役（大阪俱楽部）
「電話」ベン（ムーブ21）

ミュージカル

「二都物語」シドニー・カートン（新国立劇場・オリックス劇場）
「神の道化師」ジョヴァンニ（RaiBoC Hall）
「ガラシャ」フローレンス（兵庫県立芸術文化センター）
「神の道化師」（聖学院大学）

テレビ

「おやかまっさん」（KBS京都）2017年 - 2019年

ラジオ

「三上公也の朝は恋人」（ラジオ関西）2020年
「原田伸郎のびのび金ようび」（ラジオ関西）2020年
「笑福亭瓶吾と愉快な仲間たち」（FM宝塚）2024年
「宝塚とシャンソンの熱～い関係」（FM宝塚）2024年

高曲伸和は、その卓越した音楽性と多岐にわたる活動を通して、日本の音楽界に大きく貢献しています。

外部リンク

公式サイト
オフィシャルブログ

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