京都文化博物館

京都文化博物館について

京都文化博物館は、京都府京都市の中京区に位置する文化施設で、京都の歴史と文化を網羅的に紹介することを目的に設立されました。1988年10月1日に開館したこの博物館は、平安建都1200年記念事業としての一環であり、正式には「京都府京都文化博物館」と呼ばれています。通称は「ぶんぱく」と親しまれ、地域の人々や観光客に愛されています。

歴史的背景

この博物館の起源は、1968年に設立された平安博物館にさかのぼります。この施設は、旧日本銀行京都支店の重要文化財である建物を使用していましたが、1980年に文化施策に関する提言を受け、より広範な文化を紹介する施設の構想が生まれました。そして1986年には京都文化財団が設立され、翌1987年に着工した本館が1988年に完成。開館と同時に、当時の沖縄戦や京都の文化遺産に関する資料が新たに管理されました。2011年には大規模なリニューアル工事が行われ、再び開館しました。

施設概要

この博物館は、鉄筋コンクリート造の本館と煉瓦造の別館から構成されており、それぞれに展示フロアや多目的ホールがあります。敷地面積は約4,790平方メートル、延床面積は約15,827平方メートルに及びます。本館には、1階にミュージアムショップや飲食スペース、2階には京都の歴史や祭りをテーマにした展示室があるなど、多くの人々が利用できるよう配慮されています。

本館の主な展示内容

• - 1階: 総合案内所、チケット販売、ミュージアムショップ、そして江戸時代末期の京町家が再現された店舗が並びます。ここでは伝統工芸品や地元の名産を楽しむことができます。
• - 2階: 総合展示室には、分かりやすい三つのゾーンに分けられた展示があります。これには、平安時代から現代に至るまでの京都の歴史を紹介する「京の歴史」、祇園祭に焦点をあてた「京のまつり」、そして京都ゆかりの文化財を広く展示する「京の至宝と文化」が含まれています。
• - 3階: ここにはフィルムシアターがあり、古典名作映画やさまざまな特集が上映されており、映画祭など特別なイベントは別途料金が必要です。
• - 4階: 特別展示室で年間を通じ、特別展が開催されています。
• - 5・6階: 貸し展示室があり、様々な展覧会の開催が可能です。

別館について

別館は明治中期に建てられた洋風建築で、1906年に竣工し、1965年まで日本銀行京都支店として使用されていました。この建物は国の重要文化財にも指定されており、旧金庫棟を利用したコーヒーショップも併設されています。

利用案内

• - 休館日: 月曜日（祝日開館、翌日休館）、12月28日から1月3日
• - 開館時間: 総合展示は10時から19時30分（入場は19時まで）
• - 交通アクセス: 京都市営地下鉄烏丸御池駅から徒歩3分、阪急および京阪の駅からも徒歩圏内です。

京都文化博物館は、訪れるたびに新しい発見がある、歴史・文化愛好者にとっての魅力的な場所です。ぜひ訪れてその魅力を堪能してください。

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