高木幹夫 (東京海上火災保険)

高木幹夫：東京海上火災保険を率いた実業家

高木幹夫（たかぎ みきお、1899年3月21日 - 1966年8月14日）は、日本の実業家であり、かつて東京海上火災保険の社長としてその手腕を発揮した人物です。

生い立ちと学歴

高木幹夫は、1899年3月21日に福岡県筑紫郡大野村牛頸（現在の福岡県大野城市牛頸）にて、高木磯太郎の長男として生を受けました。彼は幼少期から優秀であり、1917年に福岡県立中学修猷館を卒業。その後、1920年に第一高等学校英法科に進学し、さらに1923年には東京帝国大学法学部英法科を卒業しました。東京帝国大学在学中の1922年には、難関である高等文官試験行政科に合格しています。

東京海上火災保険での活躍

大学卒業後、高木幹夫は東京海上火災保険に入社しました。1924年からの5年間、海上保険研究のため英国に留学し、国際的な視野と専門知識を深め、将来の最高幹部としての基礎を築きました。帰国後の1939年には、大阪支店長に抜擢され、その手腕を発揮。その後、海上営業部長として重要な役割を担いました。1944年の明治火災保険、三菱海上火災保険との合併後も、海上部長、総務部長、取締役と順調にキャリアを重ね、1947年1月には常務取締役に就任しました。そして、1957年6月、ついに社長の座に就き、1966年6月までの9年間、社長として東京海上火災保険を率いました。

人となり

高木幹夫は、入社当時からその才能が際立っており、第一生命保険を創業し社長となった矢野恒太にその能力を見込まれました。矢野恒太の次女である雪子と結婚し、娘婿となっています。義兄にあたる矢野一郎も、第一生命保険の社長を務めています。

高木幹夫は、東京海上火災保険の社長として、その卓越したリーダーシップと先見の明で、同社の発展に大きく貢献しました。彼の功績は、日本の保険業界において特筆されるものであり、その名は今もなお語り継がれています。

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