高松市役所

高松市役所について

高松市役所は、香川県高松市における行政の中枢を担う施設です。市民生活に不可欠な各種手続きや相談に対応する窓口としての役割を果たしており、市民にとって最も身近な行政機関の一つと言えるでしょう。

歴史

高松市役所の歴史は、1890年（明治23年）の高松市成立に始まります。当初は福善寺の本堂を仮庁舎として使用していましたが、その後、浄願寺や市立高松商業学校跡地へと移転を繰り返しました。初の専用庁舎は1913年（大正2年）に建てられましたが、1924年（大正13年）に火災で焼失。現在の庁舎は1928年（昭和3年）に完成し、その後も増築を重ね、1979年（昭和54年）に現在の新庁舎が竣工しました。この間、土曜閉庁の開始や庁内LANの整備など、時代に合わせた変化を遂げています。

アクセス

高松市役所へのアクセスは、JR高松駅から徒歩約15分、高松琴平電気鉄道の瓦町駅から徒歩約10分です。また、ことでんバスの五番町、市役所前バス停から徒歩約1分と、公共交通機関でのアクセスに優れています。自家用車の場合は、中央地下駐車場（中央公園地下）が利用可能で、本庁舎または危機管理センターの利用者は1時間無料となる割引サービスがあります。

庁舎と支所・出張所

高松市役所の本庁舎は、市の行政機能を担う中心的な施設です。また、市内には7つの支所と21の出張所が設置されており、住民票の発行や各種証明書の発行、税金の納付など、地域住民向けのサービスを提供しています。これらの出先機関は、高松市内のどの地区に住んでいても基本的に利用できます。

支所・出張所の設置過程

支所や出張所は、高松市の合併の歴史と深く関わっています。特に、1954年（昭和29年）と1956年（昭和31年）の合併を経て市域が拡大した際、旧町村の区域を基盤として設置されました。当初は支所と出張所が混在していましたが、1959年（昭和34年）には全て出張所に統一されました。その後、1966年（昭和41年）の山田町編入を機に、その区域に支所が設置され、現在に至ります。

支所と出張所の違い

出張所では、戸籍や住民異動の届出、印鑑登録、税金や保険料の納付など、基本的な住民サービスを提供しています。一方、支所では、出張所の業務に加えて、事実や身分の証明、自動車臨時運行の許可、埋火葬許可証の発行など、より幅広い業務を取り扱っています。また、平成の大合併で合併した6つの支所では、地域審議会が設置され、地域住民の意見を市政に反映する役割も担っていました。

内部組織

山田支所と塩江支所には、内部組織として証明書取扱コーナーと連絡事務所が設置されています。

証明書取扱コーナー

山田支所の証明書取扱コーナーは、旧山田町が発足する以前の旧3村の役場を継承したものです。ここでは、住民票や印鑑証明、戸籍など、各種証明書の発行を行っています。

連絡事務所

塩江支所の連絡事務所は、旧塩江町役場の支所を継承したものです。ここでは、証明書取扱コーナーと同様の業務を行っています。塩江支所の連絡事務所は、旧村役場を継承しており、高松市内の「出張所」に相当する区域設定となっています。

まとめ

高松市役所は、高松市の行政を支える重要な機関であり、本庁舎だけでなく、支所や出張所を通じて市民生活を支えています。歴史を重ねながら変化し、市民のニーズに応じた行政サービスを提供していると言えるでしょう。

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