高松正裕

高松正裕：背負投を武器にした元柔道家、指導者

高松正裕（たかまつ まさひろ）は、1982年2月27日生まれ、埼玉県ふじみ野市出身の元柔道家です。身長170cm、73kg級の選手として活躍しました。得意技は左右どちらからでも繰り出すことのできる背負投です。

現在は、桐蔭学園高校の教員として、柔道部監督を務めています。

選手としての軌跡

高松は8歳で柔道を始め、上福岡第三中学3年の時に全国中学校柔道大会65kg級で優勝を果たしました。

桐蔭学園高校に進学すると、その才能は開花します。2年、3年とインターハイを連覇し、高校3年の時には講道館杯で優勝。これは、前年の鈴木桂治に次ぐ、史上2人目の高校生チャンピオンという快挙でした。さらに、世界ジュニアでも優勝し、若手のホープとして大きな期待を集めました。

シニアの舞台では、フランス国際で2連覇を達成し、アテネオリンピック代表に選出されます。しかし、オリンピック本番では初戦で敗退。翌年の世界選手権でも代表に選ばれますが、こちらも初戦敗退という結果に終わりました。

その後、階級を81kg級に上げ、2009年の体重別で優勝。世界選手権代表には選ばれませんでしたが、2010年の選抜体重別では決勝で敗れたものの、代表選手が各階級2人になったことから、世界選手権代表に選出され、銅メダルを獲得しました。

2011年4月には体重別で優勝し、世界選手権代表に選ばれますが、8月の世界選手権では初戦で敗れ、前年に続くメダル獲得はなりませんでした。

2012年11月、講道館杯に出場しましたが、2回戦で敗退。この試合を最後に、現役引退を表明しました。

指導者としての新たな道

引退後、高松は指導者としての道を歩み始めます。2017年には桐蔭学園高校柔道部監督として、全国高校選手権、金鷲旗、インターハイの団体戦で優勝し、高校3冠を達成しました。選手としてだけでなく、指導者としてもその手腕を発揮しています。

主な戦績

1996年 - 全国中学校柔道大会 65kg級 優勝
1998年 - インターハイ 優勝
1999年 - インターハイ 優勝
1999年 - 講道館杯 優勝
2000年 - 世界ジュニア 優勝
2002年 - 嘉納治五郎杯東京国際柔道大会 優勝
2002年 - ワールドカップ団体戦 優勝
2002年、2004年-2006年、2009年 - 選抜体重別 優勝
2003年 - フランス国際 優勝
2004年 - フランス国際 優勝
2004年 - アジア柔道選手権大会 3位
2006年 - 嘉納治五郎杯東京国際柔道大会 3位
2006年 - アジア大会 2位
2007年 - 講道館杯 優勝
2009年 - アジア柔道選手権大会 2位
2010年 - 選抜体重別 2位
2010年 - 世界柔道選手権大会 3位
2010年 - アジア大会 2位
2010年 - グランドスラム・東京 2位
2011年 - 選抜体重別 優勝
2011年 - 世界団体 3位
2012年 - ワールドカップ・オーバーヴァルト 7位

もう一度検索