高林孝行

高林孝行 - 社会人野球界のスター

高林孝行（たかばやし たかゆき、1967年9月12日生まれ）は元社会人野球選手で、内野手および外野手として知られています。東京都千代田区で生まれ、プロ野球選手である父、高林恒夫の影響を受けて育ちました。

学生時代

彼の野球キャリアは、立教高校（現・立教新座高校）で始まりました。1984年の秋季関東大会では準々決勝進出を果たし、強豪熊谷商に苦杯を舐めます。しかしながら、1985年の夏の県予選では歴史的な勝利を収め、川越工を破って甲子園に出場しました。甲子園では1回戦で佐世保実を倒し、続く2回戦では東洋大姫路に敗れました。この時の同期には平田国久や黒須陽一郎などの優秀な選手がいました。

立教高校卒業後、高林は平田、黒須とともに立教大学に進学し、東京六大学野球リーグでの活躍を始めます。特に1989年の秋季リーグではチームを23年ぶりの優勝に導き、明治神宮野球大会でも準優勝を果たしました。大学時代には通算98試合に出場し、372打数101安打、打率.272、7本塁打、36打点を記録。二塁手としてベストナインにも選ばれる才能を示しました。

社会人野球と国際舞台

大学を卒業した高林は日本石油に入社。ここではチームの中心選手として大きな成果を上げました。1991年の社会人野球日本選手権では、エース鈴木健を擁し、大阪ガスを相手に優勝を果たし、1992年から1995年には4年連続で社会人ベストナインに選出されました。また、1993年には都市対抗野球で日本通運を延長11回で破り優勝、1995年にはNKKとの延長戦を制し2度目の都市対抗優勝に寄与しました。

国際大会でも高林は輝かしい成績を収めました。1993年にはアジア野球選手権大会、翌1994年にはアマチュア野球世界選手権で日本代表に選出。1996年のアトランタオリンピックでは、野球日本代表として銀メダル獲得に貢献し、1997年にはインターコンチネンタルカップでも全日本のキャプテンとしてキューバを破る快挙を成し遂げました。

引退後の活動

1997年に現役を引退した高林は、同時に日本石油も退社し、神田神保町の古書店を継承しました。父の高林恒夫とともに店の経営にあたる中、2009年に父が他界した後も独自の商売を続けました。その後、2011年1月には母校の立教新座高校野球部の監督に就任し、3年間指導を行い退任しました。

高林孝行は、2019年に社会人野球の実績を評価され、「社会人野球 平成ベストナイン」に選出されました。選手時代の活躍だけでなく、彼の指導者としての道も期待されることから、今後の活動にも注目が集まります。

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