高柳大輔

高柳大輔調教師：北海道日高町からJRAのトップへ

高柳大輔調教師は、1977年6月7日、北海道日高町で生まれました。実家は生産牧場という環境で、幼少期から馬に囲まれた生活を送っています。牧場での経験が、彼の将来の道を決定づけたと言えるでしょう。

少年時代はサッカーに熱中していましたが、札幌光星高校に進学すると、兄である高柳瑞樹氏と同じく馬術部に入部。本格的に馬術に取り組み始めます。その後、京都産業大学に進学し、大学でも馬術部に所属。全日本学生馬術大会への出場経験も持ちます。

大学卒業後は、ノーザンファームで研鑽を積みました。そして、2003年7月、JRA競馬学校厩務員課程に入学。卒業後、大久保龍志厩舎で厩務員、調教助手として経験を積み重ねます。2005年5月からは安田隆行厩舎へと移籍し、更なる技術向上に励みました。

調教師への道は決して平坦ではありませんでした。9度もの挑戦の末、2017年にJRA調教師免許試験に合格。そして、2018年、念願の栗東トレーニングセンターで開業を果たします。

開業から4年目となる2021年、高柳調教師は大きな飛躍を遂げます。4月18日に行われたアンタレスステークスで、テーオーケインズが優勝。念願の重賞初制覇を飾りました。続く6月30日には、帝王賞でもテーオーケインズが優勝し、JpnI初制覇。そして同年12月5日には、チャンピオンズカップでもテーオーケインズが勝利し、GI初制覇という快挙を達成しました。

これらの成功は、高柳調教師のたゆまぬ努力と、馬への深い愛情、そして厩舎スタッフとの協力体制があってこそ成し遂げられたものです。

さらに、2022年12月25日には、JRA通算100勝を達成。これは、調教師としての大きな節目であり、彼の卓越した指導力と、育成力、そして厩舎の総合的な力が結実した結果と言えるでしょう。

高柳調教師の管理馬は、テーオーケインズ以外にも数々の活躍馬を輩出しています。ソリストサンダーの武蔵野ステークス制覇、サウンドビバーチェの阪神牝馬ステークス制覇、テンハッピーローズのヴィクトリアマイル制覇など、数々の重賞勝利に貢献しています。

高柳大輔調教師は、北海道日高町の牧場から出発し、JRAのトップへと上り詰めた、まさに現代のサラブレッド界を代表する調教師の一人と言えるでしょう。彼の今後の活躍にも、大きな期待が寄せられています。

主な管理馬

テーオーケインズ (アンタレスステークス、帝王賞、チャンピオンズカップ、平安ステークス、JBCクラシック)
ソリストサンダー (武蔵野ステークス)
サウンドビバーチェ (阪神牝馬ステークス)
テンハッピーローズ (ヴィクトリアマイル)

主な厩舎所属者

* 藤野健太 (調教助手)

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