高校生カレー甲子園

高校生カレー甲子園とは

「高校生カレー甲子園」は、毎日放送（MBS）の情報番組『ちちんぷいぷい』内で、毎年夏休み期間中に生中継形式で開かれていた高校生向けのカレーコンクールです。近畿地方2府4県と徳島県の高校および特別支援学校高等部の生徒が、オリジナルのカレーライスを調理して競い合いました。

2006年に大阪城公園で開催された「オーサカキング」との連動企画としてスタートし、当初は「キッチンぷいぷいpresents 高校生カレー甲子園」という名称でした。審査委員長は、ウエスティンホテル大阪の総料理長を務めた馬渕誠氏が担当していました。

2008年にオーサカキングが終了したことを機に一度終了しましたが、2012年に毎日放送本社を舞台に4年ぶりに復活しました。大会の再開とともに、お笑い芸人のたむらけんじ氏が大会実行委員長に就任しました。2016年には、奈良県出身のタレントである三戸なつめさんがスペシャルサポーターを務めました。

大会概要

参加資格は、毎日放送のサービスエリア内（近畿地方と徳島県）の高等学校および特別支援学校高等部に在籍する生徒です。各学校の校長と担任（部活動の場合は顧問）の許可を得た上で、3人1組のチームで参加しました。

コンクールの大きな特徴は、ハウス食品が特別協賛している点です。そのため、参加者は同社製のカレールー、香辛料、調味料を必ず使用する必要がありました。チーム編成は男女混合でも、男子のみ、女子のみでも可能でした。過去には、『ちちんぷいぷい』の放送エリア外である岡山県、三重県、福井県の高校も参加したことがあります。2016年の第8回大会では、番組を視聴できない岐阜県の高校が優勝を果たしました。

参加校は、毎年7月上旬から『ちちんぷいぷい』の公式サイトで募集されていました。応募の際には学校長の許可が必要なため、締め切り直前に応募が集中する傾向がありました。書類審査を通過した学校は、7月中に大阪市内で予選を行い、本戦に進む学校が決定されました。本戦に進める学校は、基本的に8校でしたが、2007年は7校、2016年は6校でした。予選の様子は、本戦のテレビ放送で紹介されました。

2012年以降は毎年開催されていましたが、2017年以降は開催されていません。代わりに、7月中の1週間を「おつカレーサマーウィーク」として、カレーにちなんだ特別企画が放送されました。ハウス食品は、この期間中にも「キッチンぷいぷい」に食材やプレゼントを提供していました。

本選と決勝

本選と決勝は、『ちちんぷいぷい』の番組内で生放送されました。大会実行委員長のたむらけんじさんが司会を務めました。2015年までは、8月上旬から中旬の1週間、月曜日から金曜日までの5日間連続で開催されていました。2016年には、7月下旬から8月中旬まで、毎週月曜日の開催となりました。

本選と決勝の舞台は、当初は『ちちんぷいぷい』のスタジオでしたが、2014年以降は毎日放送本社内の「ちゃプラステージ」というオープンスペースが使用されました。

本選は、1日あたり2校が対戦する形式で行われました。各校は調理の模様を生中継で公開し、調理後には番組出演者や観客が試食を行いました。観客は、自分が「おいしい」と感じたカレーを作った学校に投票しました。本選で勝利した学校は、最終日の決勝に進出できました。

審査員は、本選と決勝の当日に毎日放送本社に集まった視聴者の中から、先着順で決定されました。ただし、出場校の関係者は審査に参加できませんでした。2012年から2015年までは毎日101名、2016年には毎日51名が審査員を務めました。

『ちちんぷいぷい』は、大会が開催されていない2009年にはTBS系列局の一部で放送されました。2014年10月から2018年9月までは、北海道放送でも一部が放送されていました。ただし、この大会は関西ローカル放送時代の企画であるため、上記期間中も関西ローカルパートで放送されていました。また、北海道放送で番組が放送されていなかった2008年には、北海道の高校が参加していました。

2015年までの大会形式

2015年までは、5日間にわたって『ちちんぷいぷい夏休みスペシャル』として放送されました。最初の4日間で本選が行われ、勝ち残った4校が最終日の決勝に進みました。

司会はたむらけんじさんが務め、アシスタントは前田阿希子さん（2013年まで）と豊崎由里絵さん（2014年、2015年）が担当しました。たむらさんが不在の場合は、ロザンや楠雄二朗さん、銀シャリなどが代役を務めました。

決勝では、本選を勝ち抜いた4校が一斉に調理し、試食と審査が行われました。2006年には、決勝進出校が作ったカレーを「オーサカキング」の会場で販売し、先に100食を完売した学校が優勝となりました。2007年から2014年までは、本選と同様に調理の様子を生中継し、最も多くの支持を得た学校が優勝しました。2015年の決勝では、調理は割愛され、予選で作ったカレーが審査対象となりました。

本選の投票では、各校に対応した色のボールを投票箱に入れ、ボールの高さが「決勝進出ライン」を超えた時点で勝利となりました。コールドゲームとなることもありました。投票状況を一時的に見えにくくする演出も施されました。2015年の第7回大会では、21票目から50票目までを隠す「ハテナトンネル」が設定されました。

決勝の投票では、各校の前に置かれた寸胴に審査員がスプーンを入れる「スプーン投票」が行われ、最も多くのスプーンを集めた学校が優勝となりました。

2016年の大会形式

2016年は、毎日放送本社で開催されたイベント「2016 Wびっくり!サマー」の一環として、開催日が月曜日に集約され、4週にわたって開催されました。三戸なつめさんがスペシャルサポーターとして司会を務めました。

本選は、対戦形式は前年までと同様でしたが、予選から進出できる学校数が6校に変更されました。各試合の審査員数は51名に変更され、審査は「スプーン投票」に統一されました。

決勝では、本選を勝ち抜いた3校が同じカレーを調理し、「スプーン投票」で審査を受けました。

歴代優勝校

歴代の優勝校は以下の通りです。

2006年：大阪府立東住吉工業高等学校
2007年：京都府立向陽高等学校
2008年：京都府立東稜高等学校
2012年：京都府立城南菱創高等学校
2013年：滋賀県立瀬田工業高等学校
2014年：滋賀県立八日市高等学校
2015年：兵庫県立農業高等学校
2016年：岐阜県立加茂農林高等学校

優勝校への特典

優勝校には、賞状、カレーカップ、優勝メダル、副賞としてユニバーサル・スタジオ・ジャパンの年間スタジオパス（2013年）、神戸牛ビーフ（2014年）、高級鳥取和牛ステーキ肉（2015年以降）、ル・クルーゼのココットロンド、ハウス食品のカレー商品詰め合わせセットなどが贈られました。

その他の出場校

過去の本選に出場した学校は以下の通りです。

2006年：東洋大学附属姫路高等学校、箕面自由学園高等学校、関西学院高等部、大阪府立茨木工科高等学校、奈良女子高等学校、大阪府立門真なみはや高等学校、四条畷学園高等学校
2007年：神戸第一高等学校、兵庫県立社高等学校、大阪信愛女学院高等学校、兵庫県立有馬高等学校、同志社女子高等学校、滋賀県立湖南農業高等学校
2008年：奈良女子大学附属中等教育学校、兵庫県立松陽高等学校、大阪市立此花総合高等学校、おかやま山陽高等学校、箕面自由学園高等学校、清尚学院高等学校、三重県立相可高等学校
2012年：関西大倉高等学校、兵庫県立家島高等学校、京都府立京都八幡高等学校、奈良県立磯城野高等学校、京都府立桂高等学校、京都府立京都すばる高等学校、兵庫県立氷上高等学校
2013年：関西大倉高等学校、福知山淑徳高等学校、奈良県立磯城野高等学校、箕面自由学園高等学校、滋賀短期大学附属高等学校、京都府立桂高等学校、三重県立相可高等学校
2014年：三重県立相可高等学校、大阪市立咲くやこの花高等学校、大阪府立園芸高等学校、兵庫県立農業高等学校、綾羽高等学校、京都府立桂高等学校、和歌山県立有田中央高等学校清水分校
2015年：太成学院大学高等学校、福井県立美方高等学校、兵庫県立社高等学校、京都府立桂高等学校、兵庫県立播磨農業高等学校、兵庫県立芦屋国際中等教育学校、三重県立相可高等学校
2016年：大阪府立咲くやこの花高等学校、福井県立美方高等学校、福知山淑徳高等学校、兵庫県立香住高等学校、大阪星光学院高等学校

関連情報

甲子園の名がつく高校生大会一覧
毎日放送「ちちんぷいぷい」公式サイト
* 過去の「高校生カレー甲子園」公式サイト

脚注

大会申し込み要項

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