高橋侑希(たかはし ゆうき)は、
1993年11月29日生まれの日本のレスリング選手です。
三重県出身で、
綜合警備保障に所属しています。
幼少期から頭角を現す
小学校時代から桑名クラブに所属し、全国少年少女選手権で2連覇を達成。その後も、正和中学校、いなべ総合学園高校へと進学する中で、その才能を開花させていきます。高校時代には、インターハイで55kg級を制覇し、史上5人目の1年生王者となる快挙を達成。さらに、2年時にも同階級で優勝し、2010年のシンガポール
ユースオリンピックでは54kg級で金メダルを獲得しました。3年時には、インターハイ3連覇という偉業を成し遂げ、全国高校選抜大会、国体、JOC杯カデットでも優勝を飾るなど、高校レスリング界を席巻しました。
大学、社会人での活躍
山梨学院大学に進学後も、その勢いは衰えることなく、1年時には全日本学生選手権で2位、国体で優勝、全日本大学選手権で1年生王者となるなど、数々のタイトルを獲得しました。大学3年時には、全日本選抜選手権で優勝し、世界選手権に出場。同大会で5位入賞を果たしました。また、ポーランドで開催されたジオルコウスキ国際大会では、シニアとして初の国際大会優勝を飾りました。しかし、リオデジャネイロオリンピックの出場権をかけた全日本選手権では、優勝候補と目されながらも3回戦で敗退し、オリンピック出場を逃しました。
2016年に
綜合警備保障に入社。全日本選抜選手権では決勝まで進んだものの、惜しくも3連覇を逃しました。しかし、翌2017年の世界選手権57kg級では、決勝でアメリカの選手を破り、見事世界チャンピオンに輝きました。この優勝は、フリースタイルでは1981年以来36年ぶりの快挙であり、日本のレスリング界に新たな歴史を刻むものでした。また、この勝利によって、日本は男女のフリースタイル及びグレコローマンの3スタイル全てで世界選手権を制覇するという偉業も達成しました。
2018年の世界選手権では、準決勝で敗れ3位に終わりましたが、2020年のアジア選手権では3位に入賞しました。
東京オリンピックへの挑戦とその後
2021年、東京オリンピックに出場しましたが、2回戦で敗退し、メダル獲得には至りませんでした。
高橋侑希は、その卓越したレスリング技術と精神力で、常に日本のレスリング界を牽引し続けています。数々の困難を乗り越え、世界を舞台に戦い続ける彼の姿は、多くの人々に感動と勇気を与えています。
その他
テレビ番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」に出演し、
山梨学院大学体育館で世界チャンピオンの具志堅用高と共演し、出川哲朗とレスリング対決を行いました。
高橋選手の今後の更なる活躍が期待されます。