高橋名人のBUGってハニー

『高橋名人のBUGってハニー』は、1987年にハドソンから発売されたファミリーコンピュータ用のアクションゲームです。人気を博した『高橋名人の冒険島』シリーズの一作であり、テレビアニメ『Bugってハニー』の世界観をゲームに取り入れた作品として知られています。

概要

本作は、横スクロールアクションゲームでありながら、前作『高橋名人の冒険島』とは異なり、左右への自由な移動が可能です。プレイヤーは、1面ではハニーを操作し、高橋原人を救出します。2面以降は高橋原人が主人公となり、各ステージのボスを倒すために、ブロック崩しゲームで手に入るパスワードを集める必要があります。4ステージをクリアするとエンディングを迎え、2周目がスタートします。

開発経緯

当初は、みどり、ダル、ワンナップの3人組を主人公としたアクションゲームとして企画されていましたが、開発途中で大幅な変更が加えられ、現在の形となりました。また、ブロック崩しゲームは、元々セガのアーケードゲーム「ピタゴラスの謎」の移植として企画されていたものが、本作に組み込まれたという経緯があります。

ゲーム内容

アクションステージ
横スクロールのアクションステージでは、高橋原人を操作して敵を倒しながら進んでいきます。石斧を投げて攻撃し、パワーアップアイテムを取ると炎の攻撃に変化します。

ブロック崩し
各ステージには、攻撃すると卵が出現するポイントがあり、その卵に触れるとブロック崩しゲームが始まります。ブロック崩しゲームは、アクションステージでの残り体力によって残機数が決まります。ブロックを破壊すると、アイテムやアルファベットが出現し、特定のアルファベットを集めることでパスワードを入手できます。パスワードはステージごとに異なり、1周目と2周目以降では異なるものが設定されています。

ハズレの卵
中にはハズレの卵も存在し、触れると脱出困難な地獄のようなステージに送られてしまいます。

登場キャラクター

ハニー・ビー
1面のみ登場する、蜂の妖精の少女。空を飛ぶことができ、ハートの弾を投げて攻撃します。

高橋原人
2面以降の主人公。石斧を投げて攻撃し、パワーアップアイテムで炎の攻撃が可能になります。

ボスキャラクター
各ステージのボスとして、ドラゴン皇帝、キュラ大王、ダイキュラーが登場します。

評価

ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは、合計27点（満40点）を獲得。「表面よりも裏面のほうが面白い」と評されました。また、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」では、17.85点（満30点）という評価を得ています。

『高橋名人のBUGってハニー』は、アクションゲームとしての面白さはもちろん、ブロック崩しゲームとの組み合わせや、アニメ版のキャラクターが登場するなど、様々な要素が楽しめる作品です。

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