ピタゴラスの謎

『ピタゴラスの謎』の詳細

概要

『ピタゴラスの謎』は、1986年にナスコによって開発され、セガが販売したアーケードゲームです。本作はブロックくずしのジャンルに位置し、英語では『Riddle of Pythagoras』と題されています。1987年の1月に稼働を開始し、タイトーの名作『アルカノイド』を受けて登場した本作は、ブロックくずしゲームの第二次ブームにおいて重要な役割を果たしています。

ゲームの仕組み

プレイヤーはパドルコントローラと1つのボタンを使用し、パドル（ラケット）を操作してボールを跳ね返し、画面上の破壊可能なブロックを壊していきます。全50ステージをクリアすることで次のステージへと進むことができますが、49ステージのクリア時に特定の条件を満たしていない場合、スタート地点に戻されてしまいます。全てのボールが下部に落ちるとミスとなり、全てのアイテムを失い、元のパドルに戻されて再スタートとなります。残機が全て失われるとゲームオーバーとなります。

ボールの種類

ゲーム内のボールは4つの種類に分類され、それぞれ異なる特性を持っています。

• - ハンマーボール（白）：通常の状態。上端の壁に当たると変化する。
• - スローボール（緑）：移動速度が遅く、特定条件で生成される。
• - エネルギーボール（黄）：破壊力が増す。
• - ハイエナジーボール（赤）：貫通する特性を持つ。

ステージフィールド

各ステージは表示される範囲の他にも、見切れた上部の空間が存在します。ボールを画面上端に導くことでフィールドをシフトし、ボーナス得点やワープを獲得できるチャンスがあります。ただし、場合によっては何もないこともあります。

アイテムの取得

プレイヤーはブロックを破壊することで出現するアイテムを取得できます。アイテムは画面下部に向かって降下し、パドルが触れることで取得可能です。ただし、画面下端まで降りると消失します。

パドルに装着できるアイテム

アイテムを取得することでパドルに装着することができ、位置を調整することで複数のアイテムを組み合わせられます。ステージを進むごとにアイテムは失われます。

主要なアイテム効果

• - ブラスター：上方にビームを発射する。
• - スプリング：ボールの破壊力を増す。
• - ダンパー：ボールの移動速度を若干落とす。
• - マグネット：ボールの軌道を変更する。
• - フレアー：暗闇のステージを明るくする。

パドルの形を変更するアイテムも存在するため、これを駆使して様々なステージを攻略する楽しみが創出されています。

その他のアイテム

アイテムにはエキストラや大小様々なコイン、鍵などがあり、スコアを加算したり、特定のブロックを消したりすることができます。この多様なアイテムがプレイヤーに戦略的な選択を求める要素となっています。

関連情報

このゲームは、ナスコが開発した『ピタゴラスの謎』とは別に、同時期に高橋名人のBUGってハニーというゲームも開発されていました。こちらは開発が中止となり、ピタゴラスの謎のプログラムが流用される形で移植されました。

『ピタゴラスの謎』は、その魅力的なゲーム性とブロックくずしジャンルへの貢献から、多くのファンに愛され続けています。

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