高橋幸史

高橋 幸史

高橋 幸史（たかはし こうじ）は、1977年1月23日に兵庫県で生まれた、かつてアメリカンフットボールの選手として活躍した人物です。主にクォーターバック（QB）としてプレーし、そのキャリアを通じて仁川学院高等学校、近畿大学、そして社会人アメリカンフットボールリーグであるXリーグの松下電工インパルス（現在のパナソニック インパルス）に所属しました。身長は180センチメートル、体重は75キログラム。学生時代から一貫して背番号「17」を着用していました。

学生時代：近畿大学デビルスでの活躍

仁川学院高等学校を卒業後、1995年に近畿大学に進学。アメリカンフットボール部「近畿大学デビルス」に入部しました。デビルスでは攻撃陣の要としてチームを力強く牽引し、その実力は高く評価されました。特に1998年には、関西学生オールスターチームのQBに、同時期に活躍した有馬隼人選手（後にパナソニックなどでもプレー）と共に選出されるなど、その才能が開花しました。

高橋選手は、落ち着きと安定感を兼ね備えたランプレー、そして正確なパスプレーで、多くの試合でチームを勝利に導きました。その活躍は輝かしいタイトルに繋がり、現在のえびすボウルである西宮ボウルでのMVP獲得や、グッドウィルボウルにおける優秀選手賞受賞など、 notable な成績を残しました。この時期、彼は関西学生リーグを代表するトップQBの一人として確固たる評価を確立し、「関西学生界No.1QB」と称されるまでになりました。

社会人時代：パナソニック インパルスでの日本一

大学を卒業後、2000年に松下電工（後のパナソニック電工、現在はパナソニック）に入社し、同社のアメリカンフットボール部、松下電工インパルスに入部しました。インパルスでは、すでにチームの中心選手であったQBの高橋公一選手と共に、攻撃の主要な役割を担い、「ダブル高橋」と呼ばれ、チームのオフェンスを支える存在となりました。

チームがその強化策の成果を大きく出すのは2004年のことです。高橋幸史選手を含むオフェンス陣の活躍に加え、強固な守備陣の後押しもあり、チームは快進撃を見せます。そして迎えた日本社会人選手権ジャパンXボウルでは、強豪アサヒビールシルバースターとの対戦を15対6で制し、インパルスはチームとして9年ぶりとなる4度目の社会人日本一に輝きました。

この勢いのまま、年が明けて2005年1月3日に行われた日本選手権、第58回ライスボウルに社会人王者として出場しました。対戦相手は、大学日本一として出場し、この大会で3連覇を目指していた立命館大学パンサーズでした。試合は終始インパルスが優位に進め、26対7で勝利を収めました。この勝利により、インパルスは10年ぶり2度目の日本一を達成しました。

高橋選手自身にとっては、キャリア初の日本一の栄誉であり、また、この勝利は学生チームの連勝を止め、社会人チームが4年ぶりに日本一の座を奪還するという、アメリカンフットボール界において歴史的な出来事となりました。QBとして、この快挙に高橋幸史選手は大きく貢献しました。

現役引退

輝かしい実績を残した後、高橋幸史選手は2007年に所属チームである松下電工インパルスを退団し、現役生活を終えました。学生時代に関西No.1QBと称され、社会人では日本一の立役者となるなど、そのキャリアはアメリカンフットボール選手として非常に充実したものでした。

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関連情報

パナソニック インパルス
近畿大学デビルス

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外部リンク

* パナソニック インパルス オフィシャルサイト

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