高橋広 (野球)

高橋広について

高橋広（たかはし ひろし、1955年2月4日生まれ）は、愛媛県新居浜市出身の元アマチュア野球選手および野球指導者です。彼は主に捕手として活動しており、数十年にわたり日本の野球界に貢献してきました。彼の野球人生は高校時代から始まり、高校卒業後も大学、さらには指導者としてのキャリアを積んできました。

野球を始めたきっかけ

中学校から本格的に野球を始めた高橋は、愛媛県立西条高等学校に進学し、そこで主将を務めながら捕手としてプレーしました。高校3年生の時には北四国大会予選の決勝に進出しますが、松山商業に敗れ、甲子園の夢が断たれてしまいます。それでも彼は早稲田大学に進学し、そこでさらに競争の激しい環境で成長していきました。

大学時代

早稲田大学では、同じく捕手として活躍した山倉和博や、小倉偉民、野村豊などとともに学びました。高橋は捕手陣の厚い競争に直面し、自らの力不足を実感し、早くから指導者としての道を考え始めました。大学4年時には学生コーチとして岡田彰布らを指導し、その後の指導者としてのキャリアに大きな影響を与えました。

監督キャリアのスタート

1977年に早稲田大学を卒業後、鳴門市立鳴門工業高等学校に赴任し、野球部コーチとしての仕事が始まりました。1980年には監督に就任し、数々の大会での成功を目指します。しかし、1985年、1991年、1997年にはいずれも準優勝に終わり、甲子園出場は叶いませんでした。

甲子園への道

しかし、1998年には秋季四国地区高等学校野球大会で準優勝に輝き、その結果、1999年春の選抜高等学校野球大会に出場を果たします。この大会では、以後も数々の選手たちを指導し、2002年には決勝に進出しました。報徳学園高等学校との試合では惜しくも敗れましたが、準優勝という素晴らしい成績を残しました。

徳島県立鳴門渦潮高等学校

その後、2012年には鳴門市立鳴門工業高等学校と徳島県立鳴門第一高等学校が合併し、徳島県立鳴門渦潮高等学校が誕生しました。高橋は新設された学校の野球部監督として引き続き指揮を執りますが、ライバル校の厚い壁に阻まれ、甲子園出場は実現しませんでした。

侍ジャパンU-18監督と早稲田大学への復帰

2014年にはU-18日本代表の監督に就任し、さらに2015年には早稲田大学野球部の監督に再度就任します。彼の指導のもと、早稲田大学は6季ぶりのリーグ戦優勝を果たしましたが、その後のシーズンでは順位が低迷することも経験しました。

現在の活動

2018年には早稲田大学の監督を退任し、2019年から神戸医療福祉大学（現在の神戸医療未来大学）に教授として就任し、硬式野球部の監督も兼任しています。彼の二男も野球指導者として活動しており、家族全体で野球界に貢献しています。

高橋広は、選手としての経験を活かし、後進を育成することに尽力し続けており、多くの選手が彼の指導を受けて成長しています。

もう一度検索