高橋憲一

高橋憲一：秋田が生んだバスケットボールのスター

高橋憲一（たかはし けんいち）は、1980年12月22日生まれ、秋田県南秋田郡昭和町（現在の潟上市）出身の元プロバスケットボール選手です。181cm、76kgの体格で、ポイントガードとシューティングガードをこなしました。

プロ入り前

バスケットボールを始めたのは11歳の時。大久保小学校（現:潟上市立大豊小学校）でのことでした。羽城中学校に進むと、3年生の時に秋田県中学校総合体育大会、東北中学校総合体育大会で優勝。全国中学校体育大会にも出場し、ベスト16入りを果たします。同期には後にプロ選手となる菊地勇樹がいました。

秋田工業高校に進学後もエースとして活躍しますが、田臥勇太や菊地勇樹らを擁する能代工業の壁は厚く、全国大会への出場は叶いませんでした。東北学院大学に進学後も、エースとしてチームを牽引しました。

プロ選手として

2003年、高橋は日本リーグの日立電線ブルドッグスに入団。ルーキーイヤーに新人王を獲得します。2005年にはリーグ準優勝に貢献し、自身もアシスト王に輝き、ベストファイブにも選出されました。

2006年、bjリーグドラフトで仙台89ERSから1巡目全体3位で指名を受け、プロ選手としてのキャリアをスタートさせます。2009-2010シーズンには、フリースロー成功率88.2％という高確率で、リーグ1位のタイトルを獲得しました。

2011年3月、東日本大震災が発生。仙台89ERSは活動停止となり、高橋以外の日本人選手は他チームへレンタル移籍することになりました。しかし、高橋は怪我の影響で移籍を断念せざるを得ませんでした。

2011-2012シーズンを最後に仙台89ERSを退団。2012-2013シーズンから2013-2014シーズンにかけては、岩手ビッグブルズに所属し、2012年10月には月間MVPに選ばれる活躍を見せました。

2013-2014シーズン終了後、岩手ビッグブルズを退団し、青森ワッツへ移籍。

2015年7月、ついに地元秋田の秋田ノーザンハピネッツへ移籍します。2016-17シーズンには副キャプテンに任命され、チームを牽引。2016年11月27日の仙台89ERS戦では、スリーポイント4本を含む14得点を挙げ、存在感を示しました。

2017年6月30日、高橋は現役引退を発表。引退後も秋田ノーザンハピネッツに残り、チームの宣伝活動やバスケットボールスクールでの指導を行う「アンバサダー」に就任しました。

引退後

2018年10月からは、地元潟上市のトレイクかたがみでトレーニング指導員を務め、後進の育成に力を注いでいます。2019年には、秋田県からのWリーグ新規参入を目指すプレステージのコーチに就任しました。

高橋憲一は、その卓越した技術とリーダーシップで、秋田のバスケットボール界に多大な貢献を果たしました。引退後も、アンバサダーや指導者として、バスケットボールへの情熱を注ぎ続けています。

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