高橋竹童

高橋竹童について

高橋竹童（たかはし ちくどう）は、1970年4月19日生まれの津軽三味線奏者です。彼は新潟県新潟市南区に位置する旧西蒲原郡月潟村で生まれました。高橋竹童は、舞台での落ち着きと、初代高橋竹山から受け継いだ美しい音色によって多くの人々に親しまれています。彼の演奏スタイルは若々しく豪快で、各地で精力的に活動しています。それに加え、最近では尺八や沖縄の三線、越中おわらの胡弓など、さまざまな楽器にも挑戦しており、幅広い音楽表現を追求しています。

彼の来歴

高橋竹童は昭和45年に新潟県で生まれました。昭和54年、彼は9歳のときに父の影響を受けて津軽三味線を始め、師匠には初代高橋竹山の直弟子である高橋竹栄を迎えました。早くから才能を開花させ、翌年には新潟市の音楽文化会館で初めての舞台を経験しました。

平成元年の19歳のとき、彼は津軽三味線の大家である初代高橋竹山に師事し、最後の内弟子としての道を歩み始めます。その後、平成2年には胡弓を長谷川清二に師事し、「風の盆」で正式に胡弓奏者としても活躍し始めました。また、沖縄音楽に触れる機会も得て、三線を照屋勝武に学びます。

平成6年には、24歳で独立し、ソロ活動を開始します。そして2006年には音楽ユニット「Trinity」を結成。彼は津軽三味線や胡弓の他、さまざまな楽器を演奏し、丸田美紀（箏・二十弦）や和田啓（打楽器・作曲・演出）らとともに活動しています。

アルバムリリースと公演活動

2009年6月には「Trinity」として初のアルバムをリリースし、ソロとしての活動と並行してさらなる活躍を見せました。同年の10月には、歌舞伎役者の中村勘太郎や中村七之助、和太鼓奏者の林英哲とともに特別公演「芯」に出演し、全国9か所で公演を行いました。この公演は2011年にも再度行われ、彼の演奏スタイルや人間性が多くの観客に伝わりました。

2012年からは、東日本大震災の復興支援活動として、福島県いわき市でのチャリティーライブを始め、以後も毎月実施しており、地域社会への貢献を続けています。さらに、同年には「Chikudo & Friends」という音楽ユニットを結成し、チュニジア、エジプト、イランなどでの海外公演に参加。現地の大学でのワークショップも行うことで、文化交流を深めています。

2013年には再び特別公演「芯」に出演し、その多才な演技と演奏をもって観客を魅了しました。また、被災地三陸でのチャリティー公演も実施し、音楽の力を通じた復興支援にも力を入れています。

メディア出演と受賞歴

高橋竹童は、2017年にBS JAPANの「未来EYES」に出演し、その後2018年には日本テレビの「芸能人格付けチェックMUSIC ~秋の３時間スペシャル~」にも登場。さらには初代高橋竹山のドキュメンタリー映画「津軽のカマリ」にも出演し、彼の音楽のルーツや情熱を深く掘り下げています。

2024年には、日本民謡協会から「民謡貢献章」を受賞するなど、その活動は評価されています。彼の多岐にわたる音楽活動や社会貢献は、多くの人々に感動を与え続けています。高橋竹童は音楽を通じて文化の魅力を伝え、多くの人々に希望を与える存在です。

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