高浜発電所

高浜発電所について

高浜発電所（たかはまはつでんしょ）は、福井県大飯郡高浜町に位置する関西電力が運営する原子力発電所です。この発電所は、1号機から4号機までの合計4基の原子炉を有し、総出力は339.2万kWに達します。

発電所の経緯

高浜発電所の初号機となる1号機の設置許可は1969年12月に取得され、その後、2号機および3号機、4号機の設置も順次許可されています。1974年には1号機の営業運転が開始され、1975年には続けて2号機が運転を始めました。1985年には3号機と4号機も営業運転を開始し、以降、発電所は着実に稼働を続けてきました。

プルサーマル計画と運転状況

高浜発電所では、MOX燃料を使用したプルサーマル計画が進められており、2010年12月には3号機にこの燃料が装荷されました。その後、2011年1月にはプルサーマルの営業運転も始まりました。この計画は、高浜発電所の運営において重要な役割を果たしています。

主なトラブルの歴史

高浜発電所は、発電所の歴史の中でいくつかのトラブルを経験しています。具体的には、1999年には3号機のMOX燃料ペレットにデータ改ざんが発覚しました。また、最新のトラブルとしては2023年に4号機で中性子の急減少が原因で自動停止しましたが、外部への影響はなく冷却も正常に行われているとのことです。

再稼働の歴史

近年では、福井県内の原子力発電所の再稼働が注目されており、高浜発電所の3号機と4号機も再稼働に向けた動きがありました。特に、2016年には運転停止命令を受けていた3号機と4号機が再稼働の決定を受け、その後営業運転を開始しています。また、2021年には1号機、2号機の再稼働へ向けた進展があり、2023年には1号機と2号機が再び運転を開始しました。

高浜発電所の広報活動

高浜発電所では、PRの一環として「若狭たかはまエルどらんど」という施設が設立されています。この施設は発電所から離れた場所に位置し、地域住民への情報発信を行っています。また、各号機には愛称が付けられており、1号機は「アトムくん」、2号機は「ウランちゃん」、3号機は「みらいくん」、4号機は「あかりちゃん」と呼ばれています。

まとめ

福井県に位置する高浜発電所はその長い歴史と共に、数々の課題と向き合ってきました。安全基準の強化や地域との関係構築を進めつつ、地域社会においても重要な役割を果たし続ける発電所です。原子力発電に関する技術の進展や規制の適用が今後もどのように発展していくのか注目されます。

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