高瀬川橋

高瀬川橋について

福島県双葉郡浪江町を流れる二級水系、請戸川水系高瀬川には、複数の「高瀬川橋」が存在します。本稿では、常磐自動車道、国道6号、福島県道253号線に架かるそれぞれの橋について、詳細を解説します。

常磐自動車道 高瀬川橋 (E6)

常磐自動車道に架かる高瀬川橋は、全長624.0m、幅員9.8mの橋梁です。2012年に竣工し、大熊ICと浪江ICの間に位置しています。南詰は井手字大円川原、北詰は小野田字小野田です。

当初、2011年の供用開始が予定されていましたが、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故の影響で、警戒区域に指定されたため、開通が遅れました。その後、警戒区域の見直しを経て、2015年3月1日に常磐富岡IC～浪江IC間の延伸開通とともに供用が開始されました。

建設当初の計画では全長633mでしたが、福島県の河川改修計画に基づき、右岸部分の堤防上の河川管理用道路と堤防下の浪江町道6148号線を重複させることで、橋梁の全長を短縮し、建設費を削減しました。この橋は、常磐自動車道において、久慈川橋から始まり、数々の河川を跨ぎ、宇多川橋へと続く重要な橋梁の一つです。

国道6号 高瀬川橋

国道6号に架かる高瀬川橋は、全長131.3m、主径間25.8m、幅員8.3mの5径間鋼単純鈑桁橋です。1964年12月に竣工し、260.2キロポスト付近に位置しています。南詰は高瀬字牛渡川原、北詰は幾世橋字一里壇です。

歩行者の安全性を向上させるため、2001年には幅員2.8mの側道橋が建設されました。

福島県道253号落合浪江線 高瀬川橋

福島県道253号落合浪江線に架かる高瀬川橋は、全長129.64m、幅員7.5mの橋梁です。1972年に竣工し、国道6号高瀬川橋の旧道にあたる陸前浜街道の橋梁です。南詰は高瀬字堀内、北詰は牛渡字竹の花です。

この橋のすぐ下流側には、JR常磐線の高瀬川橋梁が架かっています。

まとめ

このように、高瀬川には複数の「高瀬川橋」が存在し、それぞれが異なる時代背景、目的、構造を持っています。これらの橋は、地域の交通網を支える重要なインフラストラクチャーとして機能しており、地域住民の生活に不可欠な存在です。

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