高瀬昌弘

高瀬 昌弘のプロフィール

高瀬昌弘（たかせまさひろ）は、1931年に福岡県で生まれ、2019年に89歳で亡くなった日本の著名なテレビ監督および作家です。特に、青春ドラマや時代劇において多くの作品を手がけ、その作品数は500本を超えます。彼の演出手法や独特な視点は、テレビ界に多大な影響を与えました。

経歴

彼は1954年に早稲田大学演劇科を卒業後、東宝撮影所に助監督として入社しました。監督の稲垣浩の下で20本以上の作品に助監督として参加し、その経験を元に自身の監督キャリアへと進むことになります。また、黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』でも助監督として重要な経験を積みました。


1965年には東宝テレビ部に移籍し、テレビドラマ『青春とはなんだ』で初監督を果たしました。この作品は青春学園モノの先駆けともなり、『これが青春だ』や『進め青春』など、多数のシリーズを手がけました。特に、青春学園シリーズは多くの視聴者に愛され、彼の名を広めました。


その後、高瀬は『太陽にほえろ!』や『火曜サスペンス劇場』などの代表作にも携わりながら、時代劇分野でも活躍を続けました。特に『鬼平犯科帳』では、歴代の作品すべてに関わっており、その演出が評価されています。彼が手がけた作品は、どれも迫力ある演出と切ない人間ドラマが特徴でした。

晩年と執筆活動

1982年以降はフリーの監督として活動を続け、『剣客商売』を最後に2002年に監督を引退しました。引退後は、自らの経験をもとにテレビ業界の裏側や歴史に関する著作を執筆し始めました。彼の著書には、『八っちゃんの撮影所人生』や『鬼平犯科帳人情咄』といった書籍があり、業界外の人々にも彼の経験と視点が伝わる作品となっています。


2019年、彼は大腿骨を骨折し入院後、内臓疾患により生涯を閉じました。彼の作品は今なお多くのファンに親しまれ、偉大な功績として語り継がれています。やがて彼の演出した作品全体が、テレビドラマの一つの金字塔となるでしょう。

主な監督作品

高瀬は数多くのドラマや映画を手がけています。特に、青春ドラマや時代劇においては、その功績は特筆すべきもので、多様な人間ドラマを描くことに長けていました。

代表的なテレビドラマ

• - 青春とはなんだ（1966年）: 12本監督

• - これが青春だ（1966年‐1967年）: 21本監督

• - 太陽にほえろ!（1973年 - 1986年）: 53本監督

• - 鬼平犯科帳（1989年 - 1998年）: 43本監督

本業での演出だけでなく、彼は舞台での脚本・演出や講演活動も行い、エンターテインメント業界への貢献を続けました。高瀬昌弘の足跡は、日本のテレビ史にゆかりがある重要なものとして位置づけられるでしょう。

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