高田・大倉の深夜NIヨイショ

高田・大倉の深夜NIヨイショ

『高田・大倉の深夜NIヨイショ』はフジテレビで放送されていた深夜のトーク番組で、火曜日の深夜2:35から3:05までの時間帯に放送されていました。番組は高田文夫と大倉利晴という二人の放送作家がMCを務め、毎回一人のゲストを呼んで彼らを「ヨイショ」するという構成が特徴でした。企画の発案者は著名なコメディアン・明石家さんまです。

番組の成り立ち

番組の起源は、高田が出演していたラジオ番組『ビートたけしのオールナイトニッポン』に遡ります。そこでは、たけしが一時休業した際に代替としてさんまが呼ばれ、大倉とのトークが生まれました。このトークがリスナーの間で高い評価を受け、さんまがその後のテレビ番組化を提案しました。

1990年には、フジテレビの深夜実験枠である『TV-PLUS+90』において90分のパイロット版が制作され、初回のゲストとして明石家さんま、夏木ゆたか、森口博子が出演しました。この初回の番組が好評を博したため、1990年4月から正式にレギュラー化されました。初回にゲスト出演したのは、和田アキ子でした。

番組のスタイルと人気

『高田・大倉の深夜NIヨイショ』は、賑やかなトークスタイルが視聴者の間で人気を博しました。高田と大倉が軽妙なやり取りを繰り広げ、豪華なゲストが続々と登場することで、深夜の放送でありながら多くのファンを魅了しました。番組が進んでいく中で、ディレクターやプロデューサーなどの制作スタッフもゲストとして呼ばれることがあり、そのこぼれ話も番組の魅力となっていました。

特に記憶に残るエピソードには、大倉が司会者として自らを「他一名」と表現されたことがあり、それを高田がツッコミを入れるという流れが視聴者の笑いを誘いました。また、楠田枝里子がゲストで出演した際には、番組のビデオを毎週チェックしているほどのファンであると語り、番組の面白さを証明するエピソードでした。

番組の終了と総集編

番組は1990年9月まで続き、その後も1990年10月の特番で総集編が放送されました。この特番は、当時のMC二人がトークを繰り広げる形式で、多くの名場面が視聴者によみがえりました。マスコミでも特集が組まれ、『なぜ止めるんだフジテレビ、さよなら深夜NIヨイショ』といったタイトルで話題になりました。

音楽とその他の出演者

番組のテーマ曲は平松愛理の「ひとりきりのSUNDAY」で、オープニングとエンディングのトークの間に流れるBGMとして親しまれました。主なゲストには、明石家さんまをはじめ、関根勤や松本典子、野沢直子など、多彩な出演者が含まれています。特に、芸人やアナウンサー、歌手など、ジャンルを超えたゲストが登場したことから、幅広い視聴者層へアプローチすることができました。

このように、『高田・大倉の深夜NIヨイショ』はそのユーモアたっぷりなトークと魅力的なゲストラインナップにより、深夜テレビの一時代を築いた番組として記憶されています。

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