高知県看護協会

公益社団法人高知県看護協会について

公益社団法人高知県看護協会（Kochi Nursing Association、略称：KNA）は、高知県の保健師、助産師、看護師、准看護師が会員となる団体です。この協会は、高知県知事の管理下にあり、地域の医療と看護の質を向上させるための活動を行っています。法人番号は「1490005006026」です。

歴史的背景

高知県看護協会の根源は、1947年に設立された「日本助産婦看護婦保健婦協会高知県支部」にさかのぼります。この時期、看護と保健の分野で協会が形成される必要性が高まり、多くの専門職が協力し合う体制が整いました。その後、1954年には「日本看護協会の高知県支部」が設立され、保健婦部会、看護婦部会、助産婦部会が分立しました。1949年に設立された「日本看護協会准看護婦部会高知県支部」を経て、1972年には「社団法人高知県支部看護婦会」が認可され、さらなる発展が見込まれました。

1982年には、3つの部会を統合した「日本看護協会高知県支部」が設立され、1985年に現在の「社団法人高知県看護協会」に改組されました。これにより、組織としての体制強化が進み、様々な医療・看護活動が見込まれるようになりました。

主な活動

協会の中核的な活動には、地域医療の支援、専門職の教育訓練、看護の啓発などがあります。1990年10月には、国際助産師連盟（ICM）の神戸大会で、5月5日を「国際助産師の日」とすることが決定され、1992年からこの日が広く認識されるようになりました。また、看護週間として12月には「看護の日」が制定され、看護師の日として、毎年5月12日が啓発日となります。

1997年には、高知県看護協会会館が新たに完成し、訪問看護ステーションの開設も行われました。これにより、地域に根ざしたケアの提供がより一層充実しました。2009年には、県内市町村と「災害時の医療救護活動に関する協定」が締結され、災害時の迅速な対応体制が強化されました。2012年には法的な地位を向上させて「公益社団法人高知県看護協会」へと移行しました。

組織の拠点と関連団体

高知県高知市朝倉己825番地5に本部を構える高知県看護協会は、地域の医療環境の向上に向け、関連する専門機関と連携しながら活動を展開しています。

また、他団体との連携も重要視されており、日本看護協会や日本看護連盟をはじめ、国際的な看護組織とも連携することで、広範な視点から看護業界の発展を目指しています。さらに、高知県医師会、高知県薬剤師会、高知県理学療法士会などとも協力し、地域住民への医療サービスを一層充実させるための活動を行っています。

最後に

高知県看護協会は、地域住民の健康と福祉を守るため、今後も看護職の専門性を生かした様々な取り組みを通じて、高知県の医療を支え続けていきます。看護制度の充実と共に、今後の活動にも注目が集まります。

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