高石和夫

高石和夫は、1953年1月4日に東京都で生まれ、2008年12月17日に食道癌のため亡くなった、日本の警察官僚です。東京大学法学部を卒業後、1977年に警察庁に入庁しました。

警察庁入庁後は、一貫して公安畑を歩み、その能力を発揮しました。1994年から始まったオウム真理教関連の捜査では、公安第一課長として、杉田和博局長とともに陣頭指揮を執り、全国の公安警察に対して教団捜査の徹底を指示、特別手配容疑者の追跡捜査でも成果を挙げました。また、チヨダの裏理事官としての経験も持ち合わせています。

入庁同期には、元内閣情報官の植松信一氏などがいます。高石氏は、警察官僚として数々の要職を歴任しました。

1988年には警察庁警備局外事課理事官、1989年には外務省在インド大使館一等書記官を務めました。その後、1992年には警察庁警備局警備企画課理事官（チヨダ担当裏理事官）、1994年には外事課外事調査官を兼任しました。

1995年には警察庁警備局公安第一課長に就任し、オウム真理教事件の捜査を指揮しました。1997年には防衛庁情報本部電波部長、2000年には群馬県警察本部長、2002年には警察庁警備局外事課長、2003年には警察庁警備局警備企画課長を歴任しました。

その後、2004年には静岡県警察本部長、2006年には警視庁公安部長、2007年には警視庁副総監に就任し、2008年8月25日に勇退しました。同年12月17日、食道癌のため55歳で生涯を閉じました。

高石氏は、警察官僚として数々の重要なポストを歴任し、特に公安分野でその手腕を発揮しました。オウム真理教事件の捜査では、その指導力と捜査能力が発揮され、事件解決に大きく貢献しました。警察官僚としての実績は高く評価されており、その功績は後世に語り継がれています。

参考資料として、『日本警察官僚総合名鑑 - 2005年発行』に高石氏の情報が掲載されています。

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