高速戦隊ターボレンジャー

高速戦隊ターボレンジャー

『高速戦隊ターボレンジャー』（こうそくせんたいターボレンジャー）は、1989年2月から1990年2月までテレビ朝日系列で放送された特撮テレビドラマです。全51話のこの作品は、東映が制作したスーパー戦隊シリーズのひとつで、特に高校生たちを主人公に据えた作品として知られています。

概要

本作品はスーパー戦隊シリーズで初めて、全てのメンバーが高校生で構成されたことが特徴です。青春をテーマにしており、「若さ」や「さわやかさ」を強調した内容となっています。学園ドラマの要素も含まれていますが、幼年層をターゲットとした配慮から、学園シーンはあまり多くないように工夫されています。また、本作のタイトルは『○○マン』から『○○レンジャー』に回帰したもので、原点を意識した意図が見受けられます。

作品のモチーフにはミニ四駆ブームを反映した「自動車」が採用され、「妖精」という神秘的な要素も取り入れられています。メインライターの曽田博久は、当初は自動車がモチーフで企画も立てやすかったものの、「青春」というテーマに対する恥ずかしさを感じ、妖精の要素を加えることを決めたと述べています。特に、視覚的に若さを表現するために、スピードをテーマとしていることが強調されています。その結果、自動車というモチーフは購買層に受け入れられ、戦隊ロボのターボロボの玩具が54万個出荷され、販売数の歴代最多記録を樹立しました。

放送時間帯の変更

放送時間は1989年2月の初回から1989年9月にかけては毎週土曜日の夕方から放送されていましたが、その後金曜日の夕方へと変更されました。この変更により、視聴率は一時的に下降し、シリーズの存続についての議論も持ち上がったことがあります。このような状況を受けて、作品の難解さについて反省があり、分かりやすいストーリー展開が模索されました。

あらすじ

本作品の物語は2万年前、世界が人間、妖精、暴魔によって構成されていた時代から始まります。人間と妖精は協力し暴魔に勝利し、妖精たちの守護獣、聖獣ラキアの力で暴魔は封じ込まれました。しかし、時代が変わるにつれ、人間は妖精の存在を忘れ、自然破壊により妖精も滅んでいきます。封印が弱まると、暴魔が現代に復活し、人間に対する復讐を開始します。

最後の妖精シーロンは、太宰博士とともに戦いの準備を進め、武蔵野学園高校の生徒5人に未来を託します。ターボブレスを与えられた彼らは、ターボレンジャーとして地球の未来のために戦います。

登場人物

ターボレンジャーのメンバーはそれぞれ強い個性を持った高校生たちで、彼女たちは時には激しく、また時にはコミカルな展開の中で戦いを繰り広げます。リーダーの炎力をはじめとした5人は、友情や仲間との絆を深めながら変身し、暴魔との戦闘に挑みます。

結論

『高速戦隊ターボレンジャー』は、青春をテーマにした新しい形のヒーロー番組として、多くの視聴者に親しまれました。高校生たちの成長や友情を描きながら、様々な戦いや冒険が展開され、特にロボットや武器のデザイン、新しいキャラクターたちが登場したことも印象的です。特撮作品としての魅力やエンターテインメント性は、今なお多くのファンの心を捉えています。

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