高野宗雄

高野宗雄は、1907年（明治40年）12月1日に富山県で生まれ、日本の政治家として、また、新川信用金庫理事、新開発公社理事長として活躍しました。1930年（昭和5年）に法政大学経済学部を卒業後、東京建物に入社しました。その後、1954年（昭和29年）には魚津市監査委員、1960年（昭和35年）には同教育委員委員を歴任し、1964年（昭和39年）4月の魚津市長選挙に出馬し、当選を果たしました。1972年（昭和47年）5月まで二期に渡り魚津市長を務めました。

市長在任中は、白倉小学校組合管理者、家事・民事調停委員、衛生処理組合管理者、魚津市開発公社理事長、新川育成牧場組合管理者、新川広域圏事務組合理事長、市体育協会会長など、多くの公職を兼任し、市政の発展に尽力しました。特に、ごみ焼却場の完成、小中学校校舎の増改築、小学校の統合など、市民生活に密接に関わるインフラ整備や教育環境の向上に力を注ぎました。さらに、新市庁舎の落成、農協の合併、家畜市場の建設、育成牧場の開場など、都市基盤の整備と地域経済の活性化にも貢献しました。

しかし、1969年（昭和44年）には、集中豪雨により魚津市に14億円余りの甚大な被害が発生するという災害にも見舞われました。この災害からの復旧にも尽力し、市民生活の早期回復に貢献しました。

高野宗雄は、1989年（平成元年）9月25日に81歳で生涯を閉じましたが、その功績は今もなお、魚津市において語り継がれています。彼のリーダーシップと地域への貢献は、後世に大きな影響を与え続けています。

参考文献として、以下が挙げられます。
『法政大学校友名鑑』（法政大学校友名鑑刊行会、1941）
『現代物故者事典』（紀伊国屋書店）
* 歴代知事編纂会編『日本の歴代市長』第2巻、歴代知事編纂会、1983年。

もう一度検索