高野拳磁

高野 拳磁（たかの けんじ）

高野拳磁は、日本道場出身のアメリカ人プロレスラーであり、俳優や声優、作家、さらには企画プロデューサーとしても幅広く活動している人物です。1981年のデビュー以来、様々なリングで数々の名勝負を展開してきました。特にアメリカでは「The Super Dual Fuma Ninja」として知られ、数多くのタイトルを獲得するなど華々しいキャリアを誇ります。彼の出身地は福岡県北九州市で、ニックネームとして「Stray Dog 野良犬」があります。

来歴

高野拳磁は1981年12月8日に新日本プロレスでの試合に初登場し、その圧倒的なパフォーマンスで多くのファンの心を掴みました。プロレスデビュー直後から注目され、1982年には日本人初のボクシング世界ヘビー級王者誕生計画の一環として高野が候補に挙げられましたが、プランは中止。その後はカナダで武者修行を行い、1984年には日本に戻り、新日本プロレスでメインイベントに度々登場するようになりました。

高野は1985年に「カルガリーハリケーンズ」を結成し、全日本プロレスに主戦場を移しました。彼のプロレススタイルは、従来の技術やパフォーマンスに加え、時にはストリートファイト的な要素も取り入れられ、観客を惹きつけました。1987年にはAWAワールドヘビーウェイトタイトル戦に挑み、王者ニック・ボックウィンクルを破るも、直後にルール上の事情によりベルト獲得は叶いませんでした。

その後も高野は様々な団体で活躍しつつ、多くの著名なレスラーたちと対戦を重ねていきます。1990年代には兄であるジョージ高野と共にタッグチームを結成。天龍源一郎・ザ・グレートカブキ組との試合で初の兄弟タッグとしても知られています。

メディアでの活動

プロレスリングのみに留まらず、高野は俳優業にも進出しました。映画「1・2の三四郎」に出演し、演技力を認められ、多くの映画監督から注目を集める存在となりました。さらに、彼の名は民放各局のCMやバラエティ番組でも知られるところとなり、一般層にも強い印象を与えるキャラクターとして定着しました。特にピザーラのCMにおけるセリフは多くの視聴者に記憶されています。

また、声優活動にも力を入れており、アニメ映画やオリジナルビデオにも数多く出演。多岐にわたる活動が彼の幅広い才能を物語っています。さらに、俳優として出演した映画の中では、その強い風貌と優しい人柄が語られ、多くの人々から愛される存在であることが窺えます。

現在の活動

近年、高野はハリウッドにおいても活動を行い、実業家として法人を設立し、さらには福祉法人の理事長としてもその手腕を発揮しています。また、彼は社会貢献活動にも積極的に取り組み、2015年には人命救助の功績で表彰されるなど、レスラーとしてだけでなく一人の人間としても高く評価されています。

高野拳磁は現在でも多くの分野で活躍し続け、特にプロレス界や映像メディアにおける存在感は衰えを見せません。彼の才能は今後も新たな可能性を秘めており、さらなる活躍が期待されます。

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